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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【遠見岬神社】房総半島を開拓した神様を祀る「かつうらビックひな祭り」で知られる神社

こんにちは。今回は千葉県・勝浦の漁港近くにある『遠見岬神社』の参拝録です。
「とみさきじんじゃ」と読みます。「勝浦の朝市」が開催される会場の一角にあり、参道の入口付近は朝から人々が集う、ゆったりした雰囲気ながらも活気ある場所です。「かつうらビックひな祭り」で知られている神社です。

一の鳥居

『遠見岬神社』の一の鳥居。JR外房線「勝浦駅」から徒歩12分ほど。
神社のホームページに10台駐車可能な駐車場があるとの事ですが、看板がない為、見つけられませんでした。(京葉銀行の斜め向かいにあるスペースが神社の駐車場なのかも知れません)
なので神社まで徒歩7分、無料で利用できる「墨名(とな)市営駐車場」に停めました。駐車スペースも普通車148台と広く、「勝浦朝市」に行くため皆さん利用されるようです。

鳥居をくぐると正面に長い階段があります。社殿はこの階段を上り、さらに坂道を上っていった先にあります。
『遠見岬神社』の御祭神は天冨命(あめのとみのみこと)。阿波の国に続き、房総半島を開拓した方とされ、没後、居住していた冨貴島(現在の八幡岬突端)に、天日鷲命の後裔である阿波忌部氏の勝占忌部須須立命(かつらいんべすすたつのみこと)が社殿を建て、開拓の祖神として祀ったのが『遠見岬神社』のはじまりとの事。
その後、冨貴島の社殿は、慶長六年(1601年)の津波や地震の被害により壊滅、仮宮を建て、宮谷に再建されたのち、萬治二年(1659年)、現在の地に遷座。
ちなみに「勝占(かつら)」の名前が「勝浦」の地名になったのだそう。

おみくじ結び所

ここは漁港ということもあり、おみくじは魚ですね!男性向けの勝男(かつお)みくじと女性向け金女(きんめ)みくじなのだそう。ものすごい数のおみくじが括り付けてありますね!

冨咲の石段

「冨が咲き幸せになる」と伝えられている60段ほどの石段。
実はこの石段、毎年2月下旬から3月3日まで開催される「かつうらビッグひな祭り」の期間中、ひな壇になるようです。

「ビックひな祭り」では、神社の石段が約1800体ものひな人形で埋め尽くされ、勝浦市各所にもひな壇が設けられ、総数約3万体もの雛人形が飾られる一大イベントになるのだそうです。期間中は40万人もの人出になるとか。もともとは徳島県勝浦町のイベント「ビックひな祭り」が、勝浦という地名が共通することに呼応して千葉県勝浦でも始まったようですね。ひな人形が飾られている様子は、「千葉県勝浦市観光協会」のサイトをご参照。

二の鳥居

「冨咲の階段」の頂上にある二の鳥居。それにしても「遠見岬=とみさき=冨咲」なんて、うまくネーミングしましたね。地名の「勝浦」の語源となったのを「勝占」も「勝を占める」と連想するし、金運・勝運にご利益がありそうです!

「二の鳥居」から振り返ると、こんな感じ。

参道

赤い灯籠が続く参道。高齢者の方は若干しんどいかも知れませんが、景色は良いので100mほど頑張って下さい!

勝浦の港を一望する気持ちの良い参道ですよ!

三の鳥居

三の鳥居が見えると上り坂は終了。鳥居の先に拝殿が見えてきます。

社殿

江戸時代までは「冨大明神」と呼ばれていましたが、明治四年(1871年)に『遠見岬神社』に改称。

現在の社殿は江戸時代末期のものらしい。

社殿の右側にスペースがあるので本殿がよく見えます。

御神木

本殿の右側にある御神木・タブノキも『遠見岬神社』の見どころのひとつ。樹齢などの詳細は不明ですが、堂々たるその姿に見入ってしまいます!

太い幹も見応えあるのですが、四方に広がる太い枝の躍動ぶりがスゴイ!何となく、タコを連想しませんか?勝浦の鎮守『遠見岬神社』らしい御神木ですね。

旧・遠見岬神社 海の鳥居

『遠見岬神社』の境内からは見えませんでしたが、勝浦漁港の沖合に浮かぶ小さな島「平島」。この島に鳥居が建てられているのが見えますが、この鳥居が「旧・遠見岬神社」の鳥居。江戸時代の地震により冨貴島と呼ばれて場所は、ほとんど海に沈んでしまい残されているのが、この平島なのだそうです。
次回は、この鳥居が見える公園をご紹介します!

基本情報

・名称:遠見岬神社
・住所:千葉県勝浦市浜勝浦1
・電話:0470-73-0034
・駐車場:なし?
 ※HP上に10台駐車可能と書いてありますが場所不明
 ※墨名市営駐車場(無料)から徒歩7分
・アクセス
-JR外房線「勝浦駅」徒歩12分