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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

『石廊崎オーシャンパーク』にある断崖絶壁の神社へ【石室神社・石廊埼灯台】

こんにちは。伊豆半島の最南端にある岬・石廊崎にある『石廊崎オーシャンパーク』。切り立った断崖絶壁の先に、太平洋のパノラマビューが広がる絶景スポットがある事で知られています。
今回は、そんな場所に佇む神社『石室(いろう)神社』の参拝録です。

案内図

静岡県道16号・下田石廊松崎線を『石廊崎』方面の看板に従い、脇道に入っていくと、程なく『石廊崎オーシャンパーク』駐車場に到着。駐車場は有料で乗用車700円。(2023年3月時点)駐車場から「石廊埼灯台」までは徒歩5分程度、そこから『石室神社』までは徒歩3分くらいです。

石室神社 鳥居

駐車場から歩く事、数分で『石室神社』の鳥居に到着。
詳細は定かではないのですが、大宝元年(701年)の創建と伝えられています。石廊権現や石廊崎権現とも呼ばれており、主祭神は、伊波例命(いわれのみこと)。由緒などが書かれた案内板が見当たりませんでしたが、Wikipediaによれば、当初は観音像と第六天神を安置していましたが、後に役小角が、伊波例命を祀ったとの事。但し、諸説あるようです。『石室神社』と称されるようになったのは、明治時代の神仏分離から。

石廊埼灯台

絶景ポイントに建つ「石廊埼灯台」。「日本の灯台50選」に選ばれています。通常、灯台内部は非公開、外観のみの見学になります。灯台のまわりを一周でき、灯台後ろの展望地からの眺望が素晴らしいです。
しかし、場所は『石廊崎』なのに、何故、灯台の名前は「石廊埼灯台」なのは何故だろうか。(崎ではなく埼)

南伊豆の海のブルーが綺麗!青々しいです。湾の向こうの山の上には風力発電の塔が見えます。

石室神社参道

灯台横の石畳の小道は『石室神社』の参道。岬の先端へ下っていきます。

海に向かって下っていく岬の参道は、何とも心地が良い。強風が吹く日も少なくないようですが、この日は穏やかで、風も爽やか。

荒々しい海岸の景色を眼下に見ながら、さらに下っていくと…。

岬の先端らしき岩場が見えてきました。

いやぁ~なかなかの絶景です!岩がポコッと出ている所に「祠」があるようです。

石室神社

人ひとり通れる狭い階段を下り『石室神社』の社殿へ向かいます。

『石室神社』に到着。断崖絶壁の岩場に社殿の屋根が食い込んでいるみたいですね。
よく、こんな所に建てましたね!

この角度から見るとわかるかと思いますが、社殿は岩場の上に建っているのではなく、帆柱を崖に渡して、その上に建てているんですね。

社殿

写真撮影はここまでで、本殿の撮影はNG。『石室神社』の横に”伊豆七不思議”と書かれていますが、伊豆半島に伝わる7つの不思議な物語の事で、そのうちの一つが「石廊崎権現の帆柱」の事らしい。石廊崎沖で嵐に遭遇した船が、帆柱を石廊権現に奉納すると祈ったところ、無事に江戸に到着。帰途も天候が急変し、再度、危機に陥った際、奉納するとした帆柱の事を思い出し、切り倒したところ、帆柱は断崖絶壁の『石室神社』のあたりまで、ひとりでに進んでいき、嵐は急に静まったとの云い伝えです。

岬の先端に祀られている祠は、境内社の「熊野神社」なんですね。まずは『石室神社』を参拝、その後「熊野神社」へ向かいます。なお、『石室神社』のご利益は、海上安全や商売繁盛、学業成就など。

岬の最突端に向かう途中、振り返って『石室神社』を眺めます。

熊野神社

どうやら”縁結びの神社”のようですね。
身分の違いから許されぬ恋をした名主の娘「お静」と漁師の「幸吉」であったが、引き裂かれても愛を貫いて、最後はいっしょになり、末永く幸せに暮らしたと言う云い伝えがあり、近くの島に流されていた幸吉に、お静が毎晩、火を焚いて愛のメッセージを送っていた所が、この祠のある場所だったとの事です。
”縁結び”のパワースポットとしては、最高のロケーション。但し、晴れれば。
強風が吹き荒れている日は、危険な場所かも知れませんね。

岬の最突端からの眺望も見事!

伊豆七島展望図

眼の前には、ど~んと太平洋、遥か遠くに伊豆七島も確認できます。

公共交通機関だと、若干アクセスしずらい場所ではありますが、伊豆半島の観光、ドライブには、ぜひ組み入れたい『石廊崎オーシャンパーク』でした。

基本情報

・名称:石廊崎オーシャンパーク
・住所:静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎546-5
・電話:0558-65-1600
・開園時間:8時30分~17時(4~9月)
      9時~16時(10~3月)
・駐車場:あり(有料)
・公式HP:石廊崎オーシャンパーク
・アクセス
 -伊豆急「下田駅」からバス
 「石廊崎オーシャンパーク」下車