ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【鵜原理想郷】リアス式海岸が続く岬をめぐる絶景ハイキングコース

こんにちは。今回は千葉県勝浦市にある『鵜原理想郷』の散策録です。
リアス式海岸が続く房総半島の景勝地として知られており「南房総国定公園」の一角にあるハイキングコース。1周約2.3㎞ほど、ゆっくり歩いて1時間ほどの散策が楽しめます。大正時代に別荘地として整備される計画もあったことから”理想郷”との名称がついたらしく、与謝野晶子ら文人にも愛された場所なのだそうです。

案内図

ハイキングコースの全体図はこんな感じ。”いまここ!”と書かれている場所が駐車場です。ここから、岬をめぐったあと鵜原海岸を経由して戻ってきます。なお最寄りの駅はJR外房線「鵜原駅」で『鵜原理想郷』入口まで徒歩10分くらい。

鵜原理想郷駐車場

『鵜原理想郷』利用者専用駐車場。利用は無料で、普通車10台ほど駐車可能なスペースです。鵜原海岸側にも駐車場はあるのですが海水浴シーズンは有料のようです。場所がわかりづらいのですが、鵜原海岸公衆トイレのあたりで、夏のシーズン以外は無料で利用できるのかも知れません。

駐車場の少し先に『鵜原理想郷』入口の看板があり案内に従い進んでいきます。

素掘りトンネル

房総半島にはたくさんの素掘りトンネルがありますが、これもその一つなのかと。房総半島の名物と言えるのかも知れませんね。「鵜原館」と看板があるのは大正時代創業の老舗の天然温泉旅館のこと。「トンネル風呂」や「洞窟風呂」なんてのもあるようです。

車一台がやっと通れるトンネル!ここは「鵜原館」駐車場につながる旅館の私道なのかも知れません。宿泊者のみ車での通行が可能です。

ハイキングコース入口

道が分岐し、「鵜原館」宿泊者駐車場に行く道とハイキングコースへとつながる道。

またしても登場の素掘りトンネル。こんなにも素掘りトンネルが多いのは房総半島の地質が柔らかくて掘りやすかったことも理由のひとつのようです。

鵜原理想郷

「南房総国定公園」の看板のところで道が分岐します。左へ下っていくと「手弱女平」へ、右へ行くと「黄昏の丘」方面。まずは「手弱女平」へ向かいます。

篠田悌二郎句碑

さきほどの看板からほどなく『鵜原理想郷』を詠んだ篠田悌二郎の句碑のある場所に到着。「崎山に 千草の平ら 虫の原」と彫られています。

句碑が置かれた岩場が印象的です。ずっと潮風に吹かれ続け、こんなに不思議な形になったらしい。石室みたいになった場所に石仏でも置いたら良さげ。

手弱女平(たおやめだいら)

視界が開け、遠くに海が見下ろせる開放的な「手弱女平」に到着。どうやらこの場所は縄文時代の遺跡みたいです。

遠くに見えるのは鵜原漁港。

何故か石仏がいらっしゃいました!柵の向こう側には「ひとつやま」と呼ばれる小島が見えます。

幸せの鐘

そして『鵜原理想郷』散策のハイライトである「幸せの鐘」に到着。日の出スポットとしても有名でSNS映えするポイントです!

勝浦海中公園

沖合に見える建造物は「勝浦海中公園」の海中展望塔。塔の中のらせん階段を下っていくと水深8mほどの海底を観察できます。その日の海の透明度により入場料が異なるようですね。

ハイキングコースの途中で、こんな景色が見られます。これは自然にできたものじゃないですよね。石切場だったのかな。

黄昏の丘

大海原が目の前に迫り、心地よい潮風が吹いている「黄昏の丘」。なだらかな緑の丘と青い海が綺麗!

「勝浦湾」方面を遠望。

「黄昏の丘」を下って行くと、またもや出ました素掘りトンネル。ここを抜けると「鵜原海岸」に出ます。このトンネルが「鵜原海岸」側から『鵜原理想郷』への出入口になります。

鵜原海岸

「日本の渚百選」に選ばれている「鵜原海岸」。海岸沿いを歩いて行くと遠くに「白い鳥居」が見えてきました。

白い鳥居

青い空と白い鳥居のコラボが絵になる風景です。この地区にある「八坂神社」の一の鳥居との事。

ゆっくり歩いても1時間程度のハイキングで絶景を楽しめる『鵜原理想郷』。千葉県勝浦市を観光される方は、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

基本情報

・名称:鵜原理想郷(南房総国定公園)
・住所:千葉県勝浦市鵜原
・電話:0470-73-2500
 ※勝浦市観光協会
・駐車場:あり(無料/普通車10台程度)
 ※鵜原理想郷利用者専用駐車場
・アクセス
-JR外房線「鵜原駅」徒歩10分
 ※鵜原理想郷駐車場前まで