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【桜神宮】河津桜が満開の境内は”春の世田谷名所”

こんにちは。今回は東京世田谷「桜新町」に鎮座する『桜神宮』の参拝レポートです。
古式神道の神社である『桜神宮』は、参拝の仕方も一般的な「二拝二拍手一拝」とは異なり、通常時は「二拝四拍手一拝」、春季大祭や秋季中祭などでは「四拝八拍手一拝」となります。
神社名の通り、『桜神宮』は早咲きの桜「河津桜」が植樹されている事で知られており、見頃を迎える2月下旬から3月上旬は、多くの参拝者で賑わいます。

神習教本祠

東急田園都市線「桜新町駅」北口から、徒歩2分弱で『桜神宮』鳥居前に到着。
石柱に彫られている通り、『桜神宮』は教派神道十三派の一つである神習教の本祠です。神習教は、伊勢神宮の禰宜であった芳村正秉(よしむらまさもち)が創立。明治初期、当時の神社や神道のあり方に対して危機感を持ち、神代より受け継がれる古式神道を蘇らせ、本来の神道の姿に戻ることを目的として立ち上げたらしい。

世田谷のお伊勢さん

”世田谷のお伊勢さん”と呼ばれているようですね。これは明治初期、伊勢神宮の祭主久邇宮朝彦親王が芳村正秉に、天照大御神の神霊を御鏡に分霊して授け、それを御神体としている事から、そのように呼ばれる事になったらしい。
なお、御祭神は看板を見る限り、天照大御神以外に、天御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神など19柱の神様をお祀りしているようです。

鳥居横に咲く河津桜。境内に3本植樹されているうちの1本です。

鳥居をくぐった先の参道両側には石灯籠。境内はそんなに広くありませんが、境内前を通る「旧大山街道」は、そこそこ人通りもあり、参拝者も少なくありません。

手水舎

大中臣 八方清メ祈願

全国で唯一、『桜神宮』のみ継承されている古式神道の御祈願「大中臣八方清メ」。
案内板によると、神技「四方八方の清めの儀」に由来し、総ての罪穢れを祓い除き、願いを叶え人々を幸せに導くご祈祷なのだそう。

大きな燈籠も『桜神宮』の見どころの一つ。それにしても河津桜が見頃になる期間は、朝から参拝者が結構いますね。

燈籠の後ろには、ひょろりと伸びる一本の松。

社殿

扁額には「本祠大神」の文字。二拝四拍手一拝にて参拝します。
もともと社殿は、明治十六年(1883年)東京の神田に創建されたのですが、大正八年(1919年)、西の方角へ直ちに移転せよとのお告げにより現在の地に移転したとの事。

河津桜(えんむすびの木)

そして、拝殿手前の両サイドに植樹された「河津桜」。『桜神宮』のシンボル的な存在ですね。3月3日時点満開でした!この『河津桜』は”えんむすびの木”と命名されています。

願い事を書いたピンク色のリボンを河津桜の木に結ぶと願いが叶うといわれています。

考えてみると、社殿のすぐ近く、両側に桜が植樹された神社って珍しいかもしれません。それにしてもモコモコな感じでよく咲いており、ボリューム感たっぷり!桜越しに見る社殿は、桜の花々に埋もれるような感じで情緒がありますよ。

満開に咲く誇る桜の枝の下に入って見上げてみます。桜の海です!

いつごろ植樹されたのかは不明ですが、今や『桜神宮』の河津桜は、”春の世田谷名所”と言っても過言ではありません。本数こそ少ないものの”桜の神社”の早咲き桜なんて、何だか縁起が良い気がするし、心惹かれるものがあるからなのかな。

「しだれ桜みくじ」なんてあるんですね!初めて見ました。
『桜神宮』のホームページで、インターネット遥拝を行っており、おみくじを引けたり、お守りをダウンロードしたりできますので、興味ある方は訪れてみて下さい。なお、河津桜が見頃の時期は、ライトアップされる期間もあるようです。
今回は河津桜が咲く時期の参拝をおススメしたい『桜神宮』のご紹介でした。

基本情報

・名称:桜神宮
・住所:東京都世田谷区新町3-21-3
・電話:03-3429-0869
・駐車場:あり(有料/タイムズ桜神宮)
    ※祈願の方は割引サービスあり
・HP:古式神道 桜神宮
・アクセス
-東急田園都市線
 「桜新町駅」北口より徒歩約2分