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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

秋の『明治神宮外苑』散歩~いちょう並木の紅葉とパブリックアート巡り

こんにちは。『明治神宮外苑』のいちょう並木の紅葉を観に行ってきました。都内のいちょう並木の中では、最も人気の高い紅葉スポット。例年11月中旬頃から色づき始めて、11月下旬~12月上旬には見頃を迎えます。
4年1度のサイクルで剪定を行い、整えられたいちょう並木の風景は、なかなかの絶景。今回は、黄金色に染まったいちょう並木を楽しんだ後、「国立競技場」周辺に点在するパブリックアートを鑑賞する『明治神宮外苑』の散策です。

明治神宮外苑いちょう並木

『明治神宮外苑』いちょう並木は、「青山2丁目交差点」付近から「外苑円周道路」間、約300mの道路の両側に植樹されています。歩道の両側に2本、道路向こうの歩道両側にも2本、4本が並んで立っている造りになっており、合計146本ものいちょうが植えられているのだそう。先っぽが尖がっているのが特徴的ないちょう並木ですね。

東京の”秋の風物詩”とも言える人気スポットなので、紅葉期間中の週末は、もの凄い混雑になります。今回は平日朝の散策にして混雑回避。いちょうが見頃の期間中はライトアップされ、通りは車両通行止め、歩行者天国になります。

平日の朝は、大混雑はしていないものの、外国人訪日観光客のなんと多いことか!また、車両通行止めになる前、観光バスが通りに入ってきて、中から日本人観光客がゾロゾロと下りてきたのにはビックリしました。この時期のツアーに組み入れられているんですかね…。歩行者天国になる前から、車道の真ん中に飛び出して撮影する人もチラホラ。警備員の方が苦労されていました。

『明治神宮外苑』と言えば、現在、話題になっているのが再開発問題。「神宮球場」と「秩父宮ラグビー場」の建て替え・位置変更などの工事に伴う樹木の伐採について、計画を反対する住民と事業者との間で議論が交わされていますが、伐採本数を大幅に減らす事は困難の模様。「神宮球場」の所有者である「明治神宮」からすると、内苑及び外苑を将来にわたって護持するために、再開発はMustとの事らしい。
いちょう並木は伐採されないようですが、新しい球場に隣接してしまう事から、生育への影響を懸念しているのだとか…。

「いちょう並木」の観賞を終え、「国立競技場」の方面へ。

つば九郎ハウ巣

ヤクルトスワローズの球団マスコット・つば九郎のお家「つば九郎ハウ巣」。入場は無料のようですが、まだ朝早い為、オープンしていません。神宮球場の向かいの神宮バッティングドーム近くにあります。

ユニコーン像

「つば九郎ハウ巣」の近くで見つけた2頭のユニコーン像。Googleマップを見ると「聖徳記念絵画館ユニコーン像」と表示されます。彫刻の説明板もなく詳細は不明。

聖徳記念絵画館

1926年(大正15年)に建設された荘厳な雰囲気の「聖徳記念絵画館」。国の重要文化財に指定されています。「聖徳記念絵画館」は明治天皇の業績を描いた絵画を展示している美術館です。観覧は有料で、施設維持協力金として大人500円(2023年11月時点)。美術館の運営は「明治神宮」が行っています。

国立競技場

隈研吾デザインの「国立競技場」に到着。たくさんの訪日外国人観光客の方が、このオブジェの前で記念撮影していました。

聖火台

1964年東京オリンピックの炬火台と東京2020オリンピック・パラリンピックの聖火台。
東京2020のは、太陽がモチーフになっているらしく、球体が花が咲くように開いていく事で、生命力や希望を表しているのだそう。大阪なおみさんが、聖火最終ランナーとして、点火した聖火台ですよね。

競技場広場前にある彫刻3点。3体ともオリンピック競技種目の彫刻です。

「槍投げ像」

雨宮次郎 作

「円盤投げ像」

ミロン作
「御者像」

ファルピ・ビニョーリ作

これ、最初は走り幅跳びをしている像かと思いましたが、「御者(ぎょしゃ)」とは、馬車に乗って馬を操る人の事なのだそう。映画「ベン・ハー」みたいな戦車のレースが古代オリンピックで行われていたのかな。

「健康美像」

北村西望 作

長崎の平和祈念像で知られている方ですね。

「青年像」

朝倉文夫 作

東洋のロダンと呼ばれた彫刻家の方。

「波」

吉田三郎 作

「健康美像」「青年像」そして、この「波」は、大江戸線「国立競技場駅」側のゲートA、ゲートB付近に設置されています。

三井泉 作

詳しい情報はありませんが、台座に”JAPANESE OLYMPIC COMMITEE 1974”と彫られていました。ネットでも詳細が見当たりませんでしたが、Googleマップ上は、現代彫刻家・三井泉氏の作品となっていますね。

「野見宿禰像」「ギリシャの女神像」

長谷川路可 作

1964年の東京オリンピックの成功を願い、「国立競技場」メインスタンド貴賓席に設置された壁画で、両壁画は対になっています。

『明治神宮外苑』散策の帰りがけに、いちょう並木のすぐ近く、青山通りに面した建設中のビルに巨大なオブジェを発見!2024年竣工予定の仮称「ポーラ青山ビル」のようです。ビルの各所にアートスペースが設置されるビルディングになるらしい。

晴れた秋の日の散歩には、ぜひおすすめしたい『明治神宮外苑』のご紹介でした。

基本情報

・名称:明治神宮外苑
・住所:東京都新宿区霧ヶ丘町1-1
・電話:03-3401-0312
・駐車場:あり(有料)
 ※日曜祝日は交通規制(進入禁止)の場合あり
・公式HP:明治神宮外苑 Meijijingu Gaien