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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【鋸山 日本寺】「地獄のぞき」「大仏」「羅漢像群」など見どころ満載のお寺

こんにちは。今回は千葉県鋸南町にある『鋸山 日本寺』参拝レポートです。
標高約329m、山頂の部分が鋸(ノコギリ)の歯のようにギザギザしている事から「鋸山」と呼ばれており、山が境内のようになっている為、ハイキングしながらの参拝になります。
山頂付近までロープウエイや有料の登山自動車道が通っているので、お手軽な散策コースもありますよ。

鋸山日本寺案内図

境内への出入口は全部で5か所。有名な展望台「地獄のぞき」のある鋸山・山頂展望台が目的であれば、ロープウェイや有料の登山自動車道を利用するのが便利。
今回は、観音堂近くの日本寺東口管理所前の無料駐車場に停めて、参拝しながら山頂を目指す事にしました。ちなみに無料駐車場はここ一ヶ所のみ(イラストの右下)。
他の駐車場は有料の登山自動車道に入らないと利用できません。

仁王門

『日本寺』は曹洞宗のお寺で、山号は乾坤山、御本尊は薬師瑠璃光如来。
今から約1300年前、聖武天皇と光明皇后のお言葉を受けた行基菩薩によって神亀2年(725年)に開山。開山当初法相宗に属し、天台宗、真言宗を経て徳川三代将軍家光公の治世の時に曹洞禅宗となり、現在に至る。
(引用元:日本寺HPより)

まずは「仁王門」から観賞しますが…。
東口管理所前の無料駐車場に停めると「仁王門」と「観音堂」を観られない事が判明。主に徒歩で参拝する人達の入口である表参道管理所の近くにあるのですが、管理所の外にあるので、事情を説明し、一旦、境内の外に出させてもらい、撮影後、再度、境内へ。なお、この金剛力士像は慈覚大師の作と伝えられています。

観音堂

十一面千手観音像が祀られている「観音堂」。表参道管理所の隣りにあります。

頼朝蘇鉄

樹齢800年以上、源頼朝が自ら手植えしたとされる「大蘇鉄」。

薬師本殿

御本尊が安置された「薬師本殿」。昭和14年に火事で焼失、平成19年再建。
ネットで調べる限り、登山者の不注意により山火事になってしまったみたいです。

大黒堂

「薬師本殿」と同じく、昭和14年に焼失、平成17年再建。

大仏・薬師瑠璃光如来

高さ約31mもある岩壁に彫刻された大仏としては日本一の大きさなのだそう。
もとは天明三年(1783年)大野甚五郎英令が27人の門徒と共に、岩山を3年かけて彫刻したのものなのだそうです。

お願い地蔵尊

大仏広場の端には、願いを込めた小さなお地蔵さんに囲まれた「お願い地蔵尊」。

千五百羅漢道

『鋸山』の中腹にある「千五百羅漢道」と呼ばれるエリア。
荒々しい岩壁のくぼみや洞窟に安置された1500体以上の石仏を観賞してまわる散策路です。ここは一見の価値があるかと。

風食によってつくられたであろう奇怪な岩肌と散策路に点在する手掘り?のトンネルがちょっと冒険気分にさせてくれます。

膨大な数の石仏に圧倒されます!
1779年から21年かけて、名工・大野甚五郎が27名の弟子と共に生涯をかけてつくったものらしい。

やはり、荒々しい岩壁と羅漢像群とのコラボに惹かれるんでしょうね。歴史を感じる見事な風景に唸ってしまいます。

様々な表情の羅漢像。中には首がない羅漢様もいますが、これは明治時代の廃仏毀釈運動の名残りなのだろうか。

よ~く見ると、首と胴体の風化の度合いが明らかに違う羅漢様も。
調べてみると、どうやら「羅漢様お首つなぎ」事業によって復元されたらしい。

奥の院無漏窟

千五百羅漢道の外れにある「奥の院無漏窟(むろうくつ)」。
ここもスゴイ奇岩の真下にありますね。門には鍵がかかっており、近くでの観賞はできません。散策路の行き止まりにある静かな場所で『鋸山』一番のパワースポットかも知れませんね。

山頂展望台

山頂展望台に到着。
ロープウェイで手軽にアクセスできる人気の観光スポットです。山頂展望台の見学は無料ですが、ここも境内ですので、どの入口から入っても拝観料は必要となります。

東京湾を見下ろす絶景!

そして、断崖絶壁の突き出た岩場に人が集まっている所が、通称「地獄のぞき」。
早速、行ってみます!

昔は石切場であった場所なので、人工的につくられた断崖絶壁。高さが100mほどもあるそう。大迫力の展望台です。

地獄のぞき

『鋸山』のシンボル的存在とも言える「地獄のぞき」。テレビでもよく紹介される場所です。家族や複数名で来ている方達は「地獄のぞき」の先端に何人か残り、写真を撮る方が、この位置から記念撮影します。

「地獄のぞき」先端からの景色。
高所恐怖症の方は、かなりキツイ場所かもしれませんね。

「地獄のぞき」から少し下った場所にある「百尺観音」を見に行きます。
大きな谷のような採石場跡がスゴイ!この谷の奥まで行くと、突如、”巨大観音様”が出現します。思わず、おぉ~っと声が出ますよ。

百尺観音

昭和35年(1960年)から6年間を費やし、石切場跡に彫刻された「百尺観音」。世界戦争戦死病没殉難者供養と交通犠牲者供養のために造られ、航海、航空、陸上交通の安全を守る大観音様なんですね。

岩壁の突き出た岩場は、先程までいた「地獄のぞき」。
下から見ると、想像以上に突き出ていますね。本当に断崖絶壁と言う言葉に相応しい”圧巻の光景”です!

「地獄のぞき」「大仏」「千五百羅漢」など見どころの多い『鋸山 日本寺』。
細かく見て回ると結構時間がかかりますので、半日くらい見ておいたほうが良いかと。

基本情報

・名称:鋸山 日本寺
・住所:千葉県安房郡鋸南町元名184
・電話:0470-55-1103
・拝観時間:9~16時
・拝観料:大人700円
     小人(4-12歳)400円
 ※2023年1月時点
・駐車場:あり(無料)
 ※登山自動車道利用の場合は別途通行料必要
・HP:鋸山 日本寺 公式サイト
・アクセス
 -JR内房線「浜金谷駅」「保田駅」
 ※ロープウエイ利用の場合は「浜金谷」下車
 ※表参道からのぼる場合は、「保田」下車
・鋸山案内:https://nokogiriyama.jp/