こんにちは。今回は静岡県伊東市にある『なぎさ公園』の散策録です。
「伊東」と言えば、静岡県一の総湯量を誇る有名な温泉地。温泉街の目の前には「伊東オレンジビーチ」が広がっていますが、ビーチのはずれに「野外美術館」的な何とも贅沢な散策ができる公園があるんです!
伊東市なぎさ観光駐車場
『なぎさ公園』のすぐ前にある市営駐車場「伊東市なぎさ観光駐車場」があります。
『なぎさ公園』や周辺を散策するにベターな駐車場かと。駐車場利用は有料ですが、『なぎさ公園』への出入りは自由です。なお場所的にはJR「伊東駅」から徒歩15分くらいのロケーションにあります。
なぎさ公園
公園の雰囲気はこんな感じ。この日は早朝、ちょうど日の出の時間帯に散策してみました。『なぎさ公園』は、伊東市の市制30周年を記念して整備された公園で、地元の彫刻家・重岡建治氏が製作した彫刻作品20点ちかくが展示されています。まさに”パブリックアートの宝庫”!この方、イタリアの有名な彫刻家・エミリオ・グレコ氏から学んだ方のようですね。彫刻は家族の絆をテーマに「触っても壊れない彫刻」をコンセプトにしているようです。
園内の彫刻案内板
公園への入口付近に全作品の案内板がありました。作品は公園横を流れる伊東大川に架かる「なぎさ橋」のたもとと橋を渡った先にある「按針メモリアルパーク」にも展示されています。まずは『なぎさ公園』の彫刻から鑑賞。
なお、作者の重岡建治氏は、現在も伊東市にアトリエを構えて、作品を製作しているようです。以下に気にいった作品をピックアップしてみました!
「家族」
「つながる」
「凛として」
「海の讃歌」
「なぎさ」
「遊」
「海へ」
「ゆうなぎ」
「女(ヒト)」
「宙(そら)」
「祈る」
「仲間」
ひとりの彫刻家の方の作品がこれだけたくさん設置された公園は珍しいですね。
「鳩と少年」「平和の詩」
「なぎさ橋」の欄干にも小さな作品が展示されていますので見落とさないように!
按針メモリアルパーク
「なぎさ橋」を渡った先には伊東市観光会館別館があり、その前の広場が「按針メモリアルパーク」。「日本初・洋式帆船建造の地」と彫られたオブジェが建てられています。これは1604年頃、英国人のウイリアム・アダムス(日本名 三浦按針)が、徳川家康の命を受け、この場所で日本初の洋式帆船を建造した偉業を将来に伝える為、洋式帆船建造400年を記念して、公園の整備と記念碑が造られたらしい。
そして、三浦按針絡みの彫刻がこれ。重岡建治氏の作品です。
「サン・ブエナ・ベンツーラ」
「三浦按針」指導のもと建造された”日本最初の洋式帆船”の彫刻作品。実際に建造された船は、徳川家康よりフィリピン諸島総督ドン・ロドリコ氏に貸与、そしてドン・ロドリコ氏によりサン・ブェナ・ヴェンツーラ号(幸せを運ぶ聖なる船)と命名されたのだそう。
「ウイリアム・アダムス胸像」
ウイリアム・アダムスは青年時代に造船所で働き、造船や航海の技術を学んだ方。オランダの東洋遠征隊に主任航海長として参加したとき、1600年4月19日に九州豊後(現在の大分県臼杵市)に漂着。徳川家康の信頼を得て、航海術・造船製造技術などを日本に教えたらしい。これらの功績により相模国逸見村(現在の横須賀市逸見)に250石の領地を与えられ、名を三浦按針とした。三浦は領地のある三浦半島のこと、按針は水先案内人のことで、地域と自らの職にちなんだ名前だったんですね。
カリプソ
『なぎさ公園』の向かいにあるイタリアン・ダイニング&カフェ「CALYPSO(カリプソ)」。良さげなレストランです。南欧っぽい建物とオブジェが気になり写真を一枚。
「CALYPSO(カリプソ)」の建物の横にも、こんな彫刻がありました!これは重岡建治氏の作品「家族」かと。
彫刻は市民の平和と幸せを希求する姿をシンボル化したものなのだそうですが、どの彫刻もわかりやすく、パブリックアートが好きな方のみならず、多くの方が楽しめて憩える場所なのかと。伊東観光の際には、ぜひ立ち寄ってみて下さい!
基本情報
・名称:なぎさ公園
・住所:静岡県伊東市東松原町178-36
・電話:0557-32-1717
※伊東市観光課
・開園時間:入園無料,見学自由
・駐車場:あり(有料)
※市営なぎさ観光駐車場
・アクセス
-JR「伊東駅」から徒歩15分