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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【東京湾観音】東京湾を見下ろす巨大観音~迫力の「腕展望」

こんにちは。千葉県富津市にある『東京湾観音』の拝観レポートです。
東京湾を一望できる小山の上に建つ高さ56mの『東京湾観音』。1961年に宇佐美政衛氏が世界平和の理念のもとに建立した巨大観音像で、観音様内部に入る事もできます。いわゆる胎内拝観ですね。全長120mもある茨城県の牛久大仏の半分ほどの高さであるものの、高所恐怖症の方にはおすすめ出来ないほど大迫力の展望台が見どころの一つになっています。想像以上にスリル満点なところですよ。

境内案内

まずは境内散策後、観音様の胎内へ入る事にします。
なお、拝観は境内に入る事自体が有料で、大人500円の拝観料(2023年1月時点)。

東京湾観音

凛々しい雰囲気の『東京湾観音』。
珍しいのは展望台のある巨大観音像なんですね。しかも展望台がある場所は像の外側。上の写真でも確認できますが、展望台は2ヶ所あって、観音様の左腕のあたりにある「腕展望」と冠のまわりにある「宝冠展望」。この日はかなりの強風が吹いていた為、「宝冠展望」は閉鎖中で、「腕展望」のみでした。

大迫力の観音様の後ろ姿。背中に空いている穴は窓なんですね。
着物の袖のデザインがスゴイ!後ろから見ていると、何だか、ロボットを見ているような気持ちになってきました。

世界平和の石板。

昭和33年、『東京湾観音』建立工事の安全を祈願して祀られた「観音稲荷」。

何故か、浦島太郎の像。『東京湾観音』胎内に祀られている数々の像を製作した、長谷川昴(こう)氏の作品で、”長寿祈願”の像らしい。

開祖 宇佐美政衛と妻 さくの像。
60年以上も前に、こんな巨大な像を私費で建ててしまったのだからスゴイですね!
材木業で成功した方らしく、当時の金額で1億2000万円も投じたのだそう。

拝観入口

観音像の後ろにある胎内への入口。

拝観入口横の「聖観音」。

東京湾観音 胎内

『東京湾観音』胎内は、なんと20階建ての構造。螺旋階段で314段もあります。
「七福神」と「十二支守り本尊」が安置されており、胎内巡りをしながら拝んでいきます。なお、強風の為、この日の拝観は15階まで。16階以上は閉鎖。「腕展望」が13階で、「宝冠展望」が19階なんですね。

内部はこんな感じのらせん階段が続きます。
各階の仏像と七福神の中から、気に入った像をピックアップしてみました。なかなか素晴らしい木彫り彫刻の作品ばかりです!

不動明王像。

知恵と徳を司る仏様で、文殊菩薩。卯年生まれの方の守り本尊なのだそう。

大黒天。

恵比寿様。

毘沙門天。

弁財天。

寿老人。

福禄寿。

布袋尊。よくある布袋様像とは、少し違いますね。袋持っていないし。
七福神の中で、唯一実在した中国の僧なので、本人に近い感じに製作しているのかな。

日蓮大聖人。

ちょっと珍しいマリア観音。

聖徳太子。昔の一万円札のイメージが強いので、それに比べると随分質素。

そして、この像が「東京湾観音ご本尊」。
さて、13階「腕展望」へ行ってみます。

東京湾観音内部からの眺望

内部高所の窓から覗いた景色。
とにかく、この日はすごい強風だったので、風がゴォーゴォーと唸る音と若干、揺れも感じる状況。メンテナンスしているとはいえ、60年以上前の建造物なので、大丈夫かなぁ…とも思ってしまう。

『東京湾観音』の中から、東京湾を望みます。山に観音様の影が映っていますね。

「腕展望」へ行く階段がありますが、何だか”秘密の場所”に行くような雰囲気があって面白い。

左側の入口が「腕展望」です。

腕展望

柵も手すりもあるのですが、かなりスリルがありますよ。
展望台通路の先に観音様の指が見えます。柵があるとは言え、ゴォーゴォー強風が吹き荒れる中、外に出て巨大観音の腕の部分を歩くのは、高所恐怖症で無くても少し恐いですね。しかも柵の隙間が、だいぶ空いているので、スマホを落としたら地面まで落下してしまうかも知れない…などと考えていたら、スマホを握る手も自然と力が入ってしまいました。

高所恐怖症でない方には、おすすめしたい『東京湾観音』の展望台。
再訪する機会があれば、「宝冠展望」にもチャレンジ」してみたいです。

基本情報

・名称:東京湾観音
・住所:千葉県富津市小久保1588
・電話:0439-65-1222
・拝観時間:8~16時
・拝観料:大人500円、中高生:400円
     小人300円(5歳~小学生)
 ※2023年1月時点
・駐車場:あり(無料)
・HP:http://www.t-kannon.jp/index.html
・アクセス
 -JR内房線「佐貫町駅」より徒歩約25分
 ※東京湾観音まで約2㎞