こんにちは。今回は山梨県鳴沢村にある『鳴沢氷穴』の散策録です。
国道139号をそれて「青木ヶ原樹海」に入った場所にあり、富士五湖観光の人気スポットのひとつに数えられています。貞観6年(864年)の富士山大噴火により、噴出した溶岩が冷えて固まる際に形成された空洞で、洞内の年間平均気温は3℃、一年中、氷に覆われていることから、”氷穴”との名前がついたようです。
天然記念物「鳴沢氷穴」
行先案内板に従い、国道139号をそれた突き当りに『鳴沢氷穴』の駐車場とチケット売場・売店のある建物があります。1929年に天然記念物に指定された洞窟です。
洞内案内図
『鳴沢氷穴』はこんな感じの”たて穴”の洞窟。全長150m、地下21mの規模。階段総数168段です。洞穴内の温度は0℃~4℃なのでちょっと肌寒いですが、所要時間は12分ほどなので我慢はできるかと。真夏は涼が感じられますよ~。
樹海の神様
氷穴の洞内には黒龍様が祀られているらしい。
入場ゲート
券売所の横に入場ゲートがあります。天井までの高さが91㎝の箇所があり、ここはしゃがみながら5mほど進むことになります。心配な方は貸出用のヘルメットがありますよ。
鳴沢氷穴 入口
売店の建物の斜めうしろに『鳴沢氷穴』の入口がありました。
「青木ヶ原樹海」の下にパックリを開いた巨大な洞窟の入口ですね!
後ろを振り返ってみるとこんな感じ。結構深いです!
富士山周辺にある溶岩洞穴の中では、しっかりした手すりもあり、比較的通りやすい散策路になっています。
地下深くまで続く階段を下っていきます。荒々しい岩壁に囲まれた洞窟の暗闇に向かって進んでいくので何だか探検っぽい雰囲気。
洞窟をさらに下っていくと足場が濡れており滑りやすくなるので注意です。
このあたりが腰を落としてしゃがみながら進むエリア。
龍神様
洞窟の一番奥にある小さな祠。ここに黒龍様が祀られているんですかね。864年の富士山の大噴火により、もともと北麓にあった湖・剗海(せのうみ)が溶岩流によって大半が埋まってしまい、残された部分が現在の「西湖」と「精進湖」なんですね。
地獄穴
柵の向こう側は真っ暗でよく見えませんが、「地獄穴」と呼ばれる神奈川県・江ノ島の洞穴まで続いていると伝えられている場所。江ノ島も龍神様で知られているので、その繋がりなんですかね。
訪問する季節によっては、このあたりにブロック状に積み上げられた氷の壁が見られるようです。冷蔵庫が無かった時代に使用されていた氷の貯蔵庫の再現らしい。
青くライトアップされ幻想的な空間。
このエリアで天井から滴り落ちた水滴が凍ってできた”氷の柱”が見られるようですが、綺麗な氷柱の見頃は1月下旬~5月下旬くらいなのだそう。10月上旬だと、かろうじて天然の氷の塊が残っている感じでした。
富士山周辺には、『鳴沢氷穴』以外にもちょっと立ち寄りたい、気になる溶岩洞穴がたくさんあります。以下に過去記事を載せましたので観光のご参考に!
基本情報
・名称:鳴沢氷穴
・住所:山梨県南都留郡鳴沢村8533
・電話:0555-85-2301
・営業時間:9時~17時(4/1~10/15)
9時~16時30分(10/16~11/15)
9時~16時(11/16~3/15)
9時~16時30分(3/16~3/31)
※天候・洞窟内状況により営業時間変更の場合あり
・入洞料:大人350円,小人(小学生以下)200円
※2024年10月時点
・駐車場:あり(無料)