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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【亀戸天神社/亀戸香取神社】「東京十社・学問の神様」と「スポーツの神様」参詣

こんにちは。今回は、東京都江東区亀戸に御鎮座する二つの神社を参拝します。
”東京十社”のひとつ・学問の神様『亀戸天神社』と、もう一社は、”スポーツの神様”として人気の『亀戸香取神社』。言わば、”文武両道を目指す”神社巡りですね。

大鳥居

まずは『亀戸天神社』を参拝します。
蔵前橋通りを進み、亀戸天神入口の信号まで来ると、赤い大鳥居が見えます。
総本社である「太宰府天満宮」に対して、東の宰府「東宰府天満宮」や「亀戸宰府天満宮」などと称され、1936年に現在の『亀戸天神社』になったとの事。

太鼓橋

『亀戸天神社』の見どころのひとつ「太鼓橋」。大鳥居をくぐると、心字池があり、九州太宰府天満宮の境内にならって、3つの橋が架けられています。これは池と橋を人の一生に見立てた「三世一念の理」と言い、3つの橋は、過去・現在・未来を表し、3つの橋を渡るごとに心が清められ、神前へと進みます。(引用元:亀戸天神社HPより)

手水舎

珍しい”亀”の手水舎。やはり「亀戸」なので、カメなのだろうか。境内の池にもたくさんのカメがいます。

拝殿

〇御祭神
・天満大神(菅原道真公)
・天菩日命
〇ご由緒
菅原道真公の末裔、九州太宰府天満宮の神官・菅原大鳥居信祐公は、天神信仰を広める為に諸国を巡り、1661年(寛文元年)江戸の本所亀戸村に辿り着き、公ゆかりの飛び梅の枝で天神像を刻み、村にもともとあった小さな祠に祀ったのが始まりとされる。

五歳菅公像

道真公御神忌1075年大祭記念として奉納された像。どう見ても5歳には見えないなぁ。
しかも、5歳でこんな和歌を詠むなんて…。
「美しや 紅の色なる 梅の花 あこが顔にも つけたくそある」

御神牛

天満宮と言えば、やはり”牛の像・撫で牛”。撫でると「学業成就」「病気平癒」にご利益があるとされています。
菅原道真公の生誕の日・命日が「丑の日」であった事、左遷により大宰府に赴く途中、牛の鳴き声で刺客から逃れられたエピソード等、牛と縁が深かった事から、”神様のお使い”になったようです。

スカイツリー

『亀戸天神社』の見どころのひとつ”境内からの「スカイツリー」の眺め”。
木々の間からみえる「スカイツリー」が絵になります。この場所ならではの景色です。

若福

日本で唯一、神社の境内にある日本料理店「若福」。昭和二十二年創業の老舗・江戸懐石料理店で、入口付近でテイクアウト販売をしている”厚焼玉子”も有名です。

『亀戸天神社』参拝を終え、『亀戸香取神社』に向かいます。

一の鳥居・亀戸香取勝運商店街

『亀戸香取神社』の一之鳥居。鳥居の上に”弓矢”がデザインされているのが面白いですね。この弓矢は「勝矢」と呼ばれています。
今からおよそ千数十年前、平将門が乱を起こした時、藤原秀郷が、香取神社を参籠、武運長久を祈願して戦に臨んだところ、乱を平定、神恩感謝の奉賽として弓矢を奉納し、「勝矢」と命名。現在でも勝矢祭として「勝矢」を奉納する儀式が執り行われています。

江東区で、最も古い歴史を持つとされる亀戸香取勝運商店街。昭和30年代のレトロな雰囲気をテーマとして、2011年にリニューアルされている商店街です。

スポーツの神

近年は「スポーツ振興の神」として知られている『亀戸香取神社』。
最初から”スポーツの神様”を祀ったパワースポットであったのではなく、御祭神の経津主神(ふつぬしのかみ)が”武の神様”である事から、宮司さんがひらめいたらしい。なかなか良い解釈で、ネーミングがいいですね。素晴らしいマーケティング戦略とも言えます。神社も時代と共に少しずつ形を変えながら、人々に寄り添う存在であり続ける良い例なのかと。

といれっと

ひながなで”といれっと”と書かれた境内のトイレ。随分と立派です。ここにも「勝矢」がデザインされており、『亀戸香取神社』さんの気合いの入れ方が伝わってきます。

二の鳥居

二の鳥居前に到着。真っすぐの参道の先に拝殿が見えます。

亀戸香取神社・拝殿

江東区内において、最も古い歴史を持つ神社。
〇御祭神
・経津主神(ふつぬしのかみ)
〇ご由緒
天智天皇四年(665年)創建。藤原鎌足公が東国下向の際、香取神宮から分霊を勧請し、旅の安泰を祈ったのが起源。

お賽銭箱の横にあった「池江璃花子選手 パワー全開祈念」。
かつて池江選手が練習拠点としていたのが亀戸で、16年リオデジャネイロ五輪前にも参拝に訪れた縁もある事から、池江選手が白血病になった時、亀戸香取神社として、池江選手の完治を願い、必勝絵馬や勝守りを送って、祈念していたとの事です。
こんなエピソードからも、スポーツの勝負事や病気平癒に御利益があるとして人気があるんですね。

参拝を終え、境内を見て回ります。

亀戸七福神

亀戸七福神の「恵比寿神」と「大黒神」が御鎮座しています。
二つの像は「病気平癒身代わり」のお水掛け像。像に水鉢の水をかけ、身体の痛い場所を洗い清めます。

亀が井

亀戸の地名のもとになった井戸を復元したものが、境内の隅にありました。
亀戸は「かめど」ではなく「かめいど」と読みますが、この付近にあった井戸「亀が井」が「亀井戸」と混同され、後に「井」が取れて「亀戸(かめいど)」に変化したのだそう。

亀戸大根之碑

「亀戸大根」は江戸時代から亀戸付近で栽培されていた、ニンジン程の大きさで、細く短く、少し辛味のある在来種。現在でも少量、栽培されているようです。かつての名産地と言う事での記念碑みたいですね。亀戸大根は多くの福をもたらすとの言い伝えから、「福分け大根」とも呼ばれています。

参道途中の石柱にあった”亀戸大根”のアルミのプレート。「カメ」の形をした「亀の字」と「大根」の形をした「戸の字」が面白い。

勝運袋と白石

境内に落ちている白い小石は「白星・勝星」と云われる縁起の良いものとされています。勝負事で白星をあげる験担ぎとして、社務所でお守り袋「勝運袋」を購入、お守り袋の中に白い石を入れて、祈願します。看板に書かれてある通り、小石だけ持って帰っても、何のご利益もないよと。

勝石

「勝運」と「幸運」を授かる為のパワーストーンですね。勝負運アップの為に、有名アスリートの方達も触れたのかも知れませんね。

これにて「亀戸」での神社参拝は終了。
早いもので、あと1か月半ほどで、ゴールデンウィーク。コロナも落ち着きつつあるので、あちこち出掛ける機会が増えればいいですね。

基本情報

〇亀戸天神社
・住所:東京都江東区亀戸3-6-1
・電話:03-3681-0010
・駐車場:あり
・HP:http://kameidotenjin.or.jp/

〇亀戸香取神社
・住所:東京都江東区亀戸3-57-22
・電話:03-3684-2813
・駐車場:なし
・HP:https://www.kameido-katori.com/

アクセス

〇亀戸天神社
・JR総武線『亀戸駅』より徒歩15分
・JR総武線/半蔵門線『錦糸町駅』より徒歩15分
〇亀戸香取神社
・JR総武線『亀戸駅』より徒歩10分
・東武亀戸線『小村井駅』より徒歩10分

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