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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【川崎市立日本民家園】緑地にある古民家の博物館を散策しよう! 

こんにちは。今回は川崎市多摩区の「生田緑地」の中にある『川崎市立日本民家園』の紹介です。
緑豊かな「生田緑地」は、ホタル等の貴重な生物が生息する、かつての里山の自然が残されている川崎市最大の公園。そんな緑地の中に、日本各地から集めた”古民家”を野外展示する博物館があります。

案内板

『川崎市立民家園』の開園は古く、1967年(昭和42年)。園内への入口は全部で3か所(正門・西門・奥門)あり、入園は有料(大人500円)です。”まったり散歩”にはピッタリのコースで、見るべきものも多く、料金はかなりリーズナブル。

園内は広く、東日本を中心に全部で25件の文化財指定を受けた古民家が展示されています。これだけの数の古民家が集められた施設は珍しいですね。園内は大きく5つのエリアに分かれています。「宿場」「信越の村」「関東の村」「神奈川の村」「東北の村」の5つで、それぞれの地域の特色ある古民家が立ち並びます。まさに”古民家のテーマパーク”です。

色々な古民家

古民家と言えば、何となく連想してしまうのが「合掌造り」。信越の村エリアにも何棟か展示されており、実際に旧所在地が”白川郷”であった民家もあります。

1件5分で見学するとしても2時間以上はかかるかと。かなり内容は濃いです。

地域や年代により造り方が異なるので、比較して見るのが面白い。各民家の前には説明パネルが設置されており、興味深く見学する事ができます。

水車小屋の展示も。小屋の裏に回ると水力で歯車が動いている様子が見られます。
粉挽き、米つき、わら打ちの機能を備えた水車小屋らしい。

囲炉裏

やはり囲炉裏を見ると、何かホッとするものがあります。”古き良きもの”を眺めながらしばし休憩。園の職員の方が実際に囲炉裏に火を入れて実演している建屋もあります。

「おえ」とか、「でい」とか聞きなれない言葉ですね。家族が食事・休憩する場所(居間?)が「おえ」、お客さんをもてなす部屋が「でい」と書かれています。調べてみると「でい」は、漢字で「出居」と書くらしい。「おえ」がどこから来ているのかは不明。

かまど

随分と古そうな「かまど」の数々。こんなに大きな「かまど」でガンガン火を燃やせばスゴイ火力なんだろうなぁ。ご飯が美味しそうです。それにしても一体、何合炊きなのだろうか。

馬屋

竹か何かで造られた”馬”が面白く、写真を一枚。この古民家はL字型をしており、L字の短辺部分が馬屋になっています。住居と一体型の馬屋もあるようだ。

便所

随分と大きく立派な”トイレ”ですね。よく残っていたなぁと感心。説明板を見ると、元々、岩手県にあったものらしいので、大雪の時なんかは用を足すのも相当、大変だったのかも知れませんね。

船頭小屋

説明板によると、「菅の渡し」と呼ばれる菅(川崎市多摩区)と調布(東京)を結ぶ多摩川の渡し場で、船頭が客待ち等に使用したのが、この小屋らしい。

中を覗くと、たたみ一畳と土間に炉。二人は中に入れそうですね。

よ~く見ると、川が増水した時、小屋が移動できるよう、四隅の柱には丸太を通し担ぐための鉄の輪が取り付けられています。言わば「二人用の移動式詰所」でしょうか。中で火を起してお茶を飲んだり、食事をしたりも出来るし、コンパクトでなかなか良く出来た建築物です。
この船頭小屋は、昭和4年から45年までの間、使用されていたとの事。

「生田緑地」は『日本民家園』以外にも、『岡本太郎美術館』や『藤子・F・不二雄ミュージアム』などもあり、園内に配置した”文化施設”と”丘陵地の豊かな自然”が融合した散策にはお薦めの公園です。

基本情報

・名称:川崎市立日本民家園
・住所:川崎市多摩区枡形7-1-1
・電話:044-922-2181
・開園時間:9時30分~17時
      (3~10月)
      9時30分~16時30分
      (11~2月)
・休園日:月曜/祝日の翌日/年末年始等
     ※詳細HP確認要
・入園料:大人500円、高・大学生300円
     65歳以上300円
     中学生以下/無料
  ※2022年1月時点
・駐車場:あり(有料)
・HP:ホーム|川崎市立日本民家園

アクセス

〇小田急線
『向ヶ丘遊園駅』から徒歩13分
〇JR南武線
『登戸駅』から徒歩25分

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