ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【恩賜箱根公園】新緑が美しい初夏の「元箱根」散策

こんにちは。今回は箱根町にある『恩賜箱根公園』の散策録です。
「箱根関所」に隣接した場所にある公園で、かつて「箱根離宮」があった場所で、由緒ある庭園の雰囲気を漂わせた整備の行届いた所です。2013年には文化財保護法によって定められた、保存及び活用のための措置が必要とされる記念物の価値があるとして「国登録記念物」になりました。

駐車場

『恩賜箱根公園』の駐車場は時間制の有料パーキングで7時から入庫可能です。料金は普通車1時間320円(2024年6月時点)。入園は無料で自由に散策できますが、園内の施設(湖畔展望館)は9時開館。

駐車場入口で見つけた木を削って製作した動物のオブジェ。皆このあたりに棲んでいるんですかね。

早速、園内の散策開始!

園内案内図

芦ノ湖に突出した半島の地形になっている場所に公園はあります。かつて、宮内庁はここに皇族の避暑と外国からの賓客のために離宮の造営を計画、明治19年(1886年)、「箱根離宮」は完成しましたが、大正12年(1923年)の関東大震災、昭和5年(1930年)の北伊豆地震と続いた災害により倒壊、終戦後の昭和20年(1945年)、離宮跡地は神奈川県に御下賜され、1946年に『恩賜箱根公園』として一般開放されたとの事。

中央門

駐車場に一番近い「中央門」から入ります。「湖畔展望館」に一番近いルートかと。訪れたのは5月下旬。ちょうど「初夏のバラ展」が開催中でした。

階段両脇には小さな鉢に飾られた花のディスプレイ。

階段両側の綺麗に刈りこまれた木々を見ながら、ゆっくり上っていきます。

アセビのトンネル

写真撮影スポットとして人気の「アセビのトンネル」。散策路の両側から伸びたアセビがトンネルのようになっていて面白い。アセビを漢字で書くと「馬酔木」なのですが、文字通り、馬が食べたら酔ったようになってしまったことに由来しているのだそう。

湖畔展望館

レトロな雰囲気が漂う「湖畔展望館」。開館は9時からなので、まだ開いていません。

「湖畔展望館」は1階に「箱根離宮」関連の資料展示室、2階には茶処と休憩室があります。

初夏のバラ展

恒例イベントである「初夏のバラ展」が「湖畔展望館」前で開催されました(2024年は5月18日(土)から6月14日(金)の28日間開催)

2024年は、4品種120鉢のバラが展示されたようですね。ちなみにバラ展終了後、6月15日に「バラ即売会」が開催され、展示された鉢バラは、先着順で販売されたようです。

ちょっ変わった色のバラがあったのでじっくりと観賞。「クロードモネ」という2012年フランスで作出された品種なのだそう。

かながわの景勝50選

「かながわの景勝50選」の碑。
『恩賜箱根公園』はこの他にも「かながわの公園50選」「関東の富士見100景」など様々な選定を受けている公園です。

「湖畔展望館」前の中央広場の庭園。

休憩所

少し大きめの「あずまや」。

弁天の鼻展望台

遠くに見える展望台まで歩いていきます。

綺麗に手入れされた庭園の木々。印象的なものばかりです!

苔むしたスゴイ枝ぶりの木を発見!触手を伸ばす生き物のようですね!いったいどのように育ったら、このような形になるのか不思議です。

「弁天の鼻展望台」から眺めた庭園側の風景はこんな感じ。

展望台から芦ノ湖を眺望

「弁天の鼻展望台」からの芦ノ湖方面の眺め。ツツジが咲く5月はピンク色に染まり、撮影スポットとしておすすめです。晴れていれば富士山が見えるのですが、この日は雲が厚く残念ながら拝むことはできず。

帰りがけ、駐車場に戻る散策路の脇に群生していたミヤマヨメナを発見。ミヤマヨメナを改良してつくられた園芸品種がミヤコワスレなのだそう。蒸し暑くなる季節が到来しますが、淡い青色の花弁を見ていると何とも涼し気な気分になります。

箱根観光では地味な存在の『恩賜箱根公園』ですが、「元箱根」界隈の観光の際には、「箱根関所」や「箱根神社」などといっしょに回られるのが良いかと思います!

基本情報

・名称:神奈川県立恩賜箱根公園
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根171
・電話:0460-83-7484
・入園:見学自由(無料)
 ※湖畔展望館は9時~16時30分開館/入館無料(年末年始休館)
・駐車場:あり(有料)
 ※7時~21時(入場19時迄)
 ※普通車320円/h(2024年6月時点)
・公式HP:恩賜箱根公園
・アクセス
-JR・小田急線「小田原駅」下車バス利用
 箱根町港または箱根関所行きバスで約55分「恩賜公園前」下車
-箱根登山鉄道「箱根湯本駅」下車バス利用
 箱根町港または箱根関所行きバスで約40分「恩賜公園前」下車