こんにちは。今回は神奈川県川崎市にある『等覚院』の参拝録です。
あまり大きなお寺ではありませんが、境内に2000株のツツジが植樹されており「つつじ寺」として親しまれているお寺。
また「かながわ花の名所100選」や「東国花の寺百ヶ寺」にも選定されています。例年4月下旬から5月上旬に境内のツツジは見頃を迎えます。
『等覚院』は天台宗のお寺です。
山号は神木山、御本尊は不動明王。創建は不詳、本堂が安政六年(1859年)に再建されており、1800年代初期の頃の記録は残っているようです。
仁王門
なかなか立派な仁王門。明治31年建立との事です。そして、山門の向こう側の境内の斜面に咲き誇るツツジ。今年は開花が早かったせいか、4月22日時点で、すでに見頃のピークを過ぎていましたが、思わず声を上げてしまうほど綺麗な光景です!
しばし、ツツジの観賞タイム。こんな綺麗な景色、人気でますよね。駅からも遠くアクセスがあまり良くない場所にあるのですが、ツツジの季節の週末は参拝客で賑わうのだそう。ただ、駐車スペースが少なく、周りも住宅街の狭い道なので、”ツツジの季節は公共交通機関を利用しての参拝”となります。
仁王門の先に、幹がまるで”お辞儀をしているような”風情ある伸び方をした木をあります。仁王門を通る参拝者をお出迎えしていますね。これ、いいですね。味がありますな。
本堂前
参道の階段を上ると、境内はこんな感じ。
コンパクトな造りでそんなに広くはありません。皆さん、階段を上りながら、途中で立ち止まり、斜面のツツジを見ていらっしゃいました。
手水舎
手水舎の鉢は、四隅を邪鬼が支えているタイプ。たまに見かけますね。
川崎市の有形民俗文化財で、安政七年(1860年)に奉納されたものらしい。
手水鉢の中には花がいっぱい!綺麗なつつじの花手水ですね。
本堂
この日は朝7時前に参拝したのですが、早い時間帯にも関わらず、ツツジ観賞される方がチラホラ。前日、首都圏ニュースでも紹介されていましたし、週末と言う事もあり、参拝に訪れたんでしょうね。
『等覚院』縁起によると、その昔、日本武尊が東夷征伐の時、疲労困憊し激しく喉が渇いた為、たまたま鶴が舞い降りた近くを探したところ、水辺を発見、その冷泉を飲んだところ、たちまち疲労回復、日本武尊は、その冷泉に神の助けを感じ取り、一本の木を植えたとの事。その木は代々、「神木」として崇められた事から、山号であり、この地「神木」の地名の由来になったとの事。
万福稲荷
本堂の左脇に細い坂道があるのですが、そこを上っていくと稲荷大明神が御鎮座。「万福稲荷」と言うのだそうです。
万福稲荷付近から境内を見下ろします。ここのツツジもピークは過ぎてしまっていますね。ちょっとアクセスしづらい場所にあるお寺ですが、仁王門の奥の斜面に咲くツツジ群は一見の価値あり。一年で一番華やかな季節を迎えた『等覚院』の参拝でした。
基本情報
・名称:等覚院
・住所:川崎市宮前区神木本町1-8-1
・電話:044-866-4573
・駐車場:あり
※ツツジの季節は公共交通機関推奨
・HP:https://tougakuin.jp/index.html
・アクセス
-JR南武線「宿河原駅」徒歩25分
-小田急「向ケ丘遊園駅」徒歩35分
-田園都市線「溝の口駅」からバス約10分
「神木本町」バス停下車 徒歩5分
-JR南武線「武蔵溝の口駅」からバス約10分
「神木本町」バス停下車 徒歩5分