ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【大船観音寺】大船のシンボル!高台から平和を祈る白衣観音像

こんにちは。鎌倉観光の玄関口でもある、JR大船駅近くにある『大船観音寺』の参拝録
です。
大船のランドマーク的存在である、通称「大船観音」と呼ばれる白衣観音像。駅近にご鎮座しているので、JR東海道線の車窓からも確認できるんですね。
鎌倉で大仏と言えば、「高徳院」の阿弥陀如来坐像が有名ですが、それよりも大きな巨大観音像です。

駅とバスターミナルを繋ぐ連絡橋から見た「大船観音」。小山の上から、ひょっこりと顔を覗かせています。

参道入口

大船駅西口から数分で参道入口に到着。

たまに、お寺で見かける”お地蔵様のカラーコーン”が、車両進入禁止の目印として、参道の真ん中に置かれていました。
この「地蔵コーン」について調べてみると、美術家・長谷川維雄氏が、既製品のカラーコーンを加工してつくりあげたものらしい。
お地蔵さんもカラーコーンも”道を守るもの”と言う共通点がある事から、着想を得たのだそう。アマゾンや楽天で「地蔵コーン ミニチュア」まで販売されているんですね!

急な坂道を一気に上がっていきます。

山門

山門前に到着。
ここで拝観料300円を払って、境内へ。

『大船観音寺』は曹洞宗のお寺で、大本山總持寺の直末寺。本尊は、聖観世音菩薩です。創建は1981年(昭和56年)。もともと、昭和初期に、地元有志らにより「護国観音」建造が進められたのが始まり。その後、世界恐慌や戦況の悪化により、工事は中断。20年以上も放置された後、財団法人「大船観音協会」が設立され、建造が再開、そして、1960年(昭和35年)ついに完成。その後「大船観音協会」は解散し、宗教法人への移行を決定、現在に至る。何とも波乱万丈な歴史があったんですね。

白衣観音像

階段の向こうに見えてきた「白衣観音像」。全長約25mなので、鎌倉大仏のおおよそ2倍の高さ、重さも1915トンもある巨大な観音様です。近くで見るとかなり大きく感じますよ!なお、夜はライトアップされた姿を拝む事ができます。

『大船観音寺』によると、「大船観音」建造の計画段階では、立像を検討していたのですが、地盤が弱かっ為に断念、坐像では周辺の地形との調和がとれない事から、最終的に胸像になったらしい。当初は全長50mくらいの超巨像を考えていたのかな。

胎内拝観

「白衣観音像」の中に入る事ができるんですね。いわゆる”胎内拝観”で、追加の拝観料はなく、見学は自由です。

「胎内」への入口は「白衣観音像」の後ろ側にあります。後ろから見ると、ずいぶんと丸みを帯びた形をしているんですね!

入口の階段を上って、いざ「胎内」へ!

胎内は、戦争や原爆のない平和な世界への祈りを込めて、仏様や千羽鶴などが置かれています。

木造の「大船観音」胸像。

「白衣観音像」のミニチュア。
社務所で販売しているお土産用?で、大・中・小、3つのサイズがあります。

千体仏

すごい数の”小さな仏様”が並んでいる部屋。
太平洋戦争で被災された方、原爆により犠牲になった方々への供養と平和の願いを込め、彫刻家・植草等雲氏と有志の方が彫って奉納した「千体仏」です。
「千体仏無料講習会」があるようで、仏像を彫る体験ができるみたいです。

アートな「大船観音」の絵画と「折り紙の観音様」が置いてある部屋。

建造当時の様子を写真で紹介したコーナー。
苦労の甲斐あって、立派な大船のシンボルになりましたね。

胎内拝観を終え、境内散策へ。

子育地蔵尊と厄除地蔵尊

原爆慰霊碑と平和祈念碑

原爆の火

福岡県八女市「星のふるさと公園」にある「平和の塔」の中で燃え続けている”広島原爆の残り火”から分火された「原爆の火」。
広島・長崎の原爆によって亡くなられた人々の冥福を祈り、世界平和を願う思いが込められた石灯籠なんですね。

また見つけました。「白衣観音像」のミニチュア!大・中・小が揃っていますね。

いつも優し気な表情で、大船の街を見守る「白衣観音像」。
今年の春先には、世界平和を願い、黄と青のウクライナ・カラーで「白衣観音像」をライトアップした、NPO法人とのコラボ企画も行われました。
駅近なので、大船駅にお越しの際、赴いてみてはいかがでしょうか。

基本情報

・名称:大船観音寺
・住所:神奈川県鎌倉市岡本1-5-3
・電話:0467-43-1561
・拝観時間:9~16時
・拝観料:大人/300円(高校生以上)
     子供/100円(小中学生)
  ※幼児無料
  ※2022年10月時点
・駐車場:なし
・HP:https://oofuna-kannon.or.jp/

アクセス

〇JR
『大船駅』より徒歩7~8分