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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【音無親水公園・名主の滝公園】『王子駅』周辺の公園散策②

こんにちは。前回に続き、東京都北区・王子駅周辺の散歩です。
今回は『音無親水公園』と『名主の滝公園』を散策します。

JR王子駅

まずは、JR王子駅・親水公園口からすぐの『音無親水公園』の散策です。

武蔵野の路

駅から『音無親水公園』までの歩道は「武蔵野の路」と呼ばれる東京を周回する全長約270㎞の散策路の一部。
全21コースがあり、ここは「石神井川コース」になります。

音無親水公園

『音無親水公園』は、石神井川の旧流路に整備された公園で、昭和初期に竣工されたレトロな雰囲気の「音無橋」の下にあります。
江戸時代の頃、このあたりの谷は「音無渓谷」、石神井川は「音無川」と呼ばれる景勝地だったのだそう。

歌川広重の浮世絵

「音無橋」の階段の壁に埋め込まれているのは、歌川広重によって描かれた、名所江戸百景「王子音無川堰棣 世俗大瀧ト唱」。
現在の『音無親水公園』あたりの風景らしく、昔から、風光明媚な人気の場所だったようですね。

木橋と水車のコラボが、実にいい雰囲気!
大きな石があちこちに配され、自然の川を模したつくりになっているので、のんびりと寛げる公園です。「日本の都市公園100選」に選定されている素晴らしい出来栄え!

石に埋め込まれた『音無親水公園』の絵を発見。桜の季節を描いたものですね。
近くの「飛鳥山公園」は桜の名所として有名ですが、『音無親水公園』に咲くソメイヨシノも風情ある景色にマッチしており、隠れた桜の名所と言えるのかも知れませんね。

名主の滝公園

『音無親水公園』から徒歩7分ほどで、日本庭園風の門が目を引く『名主の滝公園』入口に到着。
江戸時代、王子村の名主「畑野孫八」が屋敷内に滝を開き、一般の人に開放したのが始まりで、”名主の滝”の名前の由来もここから来ているとの事。
ちなみに王子駅に近い入口が、この「薬医門」。入園は無料です。

「正門」はこんな感じです。

園内は回遊式の庭園になっており、4つの滝があります。
滝は、地下水をポンプで汲み上げて流しており、流れ出た水は小川を通って、園内の池に注がれています。
なお、HPで確認する限り、現在、滝が流れ落ちているのは「男滝(おだき)」と呼ばれる滝のみの模様。
かつて、渓谷が多い地形であった王子周辺には「王子七滝」と呼ばれる7つの滝が存在し、「名主の滝」だけが現存する唯一の滝なのだそう。

早速、「男滝」を目指して進んでいきます。

「薬医門」近くにあった大きな池。水面にうつる緑が綺麗です。

小川に沿った散策路を進んでいくと、川に架かる風流な木橋が見えてきました。

男滝(おだき)

落差8mほどもある「男滝」に到着。
想像していたよりも、ダイナミックで水量が多いです。まさか、こんな滝が都内にあるとは…。マイナスイオンたっぷりの場所で、江戸時代、庶民に大人気の行楽地であったのも納得。

幸運にも滝壺にあらわれた虹を見る事ができました!
何かいい事が起こる兆し⁉
(帰りがけに道端に落ちていた100円玉を拾いました)

女滝(めだき)

公園HPにも書かれていた通り、やはり「男滝」以外の滝は流れていませんね。
水が流れ落ちる岩場が立派なだけに、少し残念。地下水を汲み上げて、人工的に流している構造なので、意図的に「男滝」だけ、流しているのだろうか。

これにて、今回の『王子駅』周辺の公園散策は終了。
このあたりは公園と神社めぐりで、1日過ごせるおすすめの場所。近々、神社めぐりの記事もアップ予定です。

基本情報

〇北区立音無親水公園
・住所:東京都北区王子本町1-1
・電話:03-3908-9275
・営業時間:見学自由
・駐車場:なし

〇北区立名主の滝公園
・住所:東京都北区岸町1-15-25
・電話:03-3908-9275
・営業時間:9~17時
 ※入園無料
・駐車場:なし