【豪徳寺】「招き猫発祥のお寺」をまったり参拝

こんにちは。今回は、東京・世田谷区にある”招き猫発祥のお寺”とされる『豪徳寺』の参拝録です。5年振りの参拝になりますが、参拝のお目当ては、やはりビックリするくらいたくさんの招き猫。5年前と比べて、さらに数が増えたようです！

豪徳寺駅

今回の散策は小田急線「豪徳寺駅」からスタート。ここから『豪徳寺』までは徒歩15分ほど。一番最寄りの駅は東急世田谷線「宮の坂駅」で徒歩5分くらいです。

『豪徳寺』が「招き猫発祥の地」といわれるだけあって、駅前には招き猫の像が、ど～んとお出迎え！実は「招き猫発祥の地」は諸説あり、東京・台東区にある「今戸神社」も、その一つに数えられています。

山門

『豪徳寺』は、閑静な住宅街の中にあります。曹洞宗のお寺で、山号は大谿山（だいけいざん）。寛永10年（1633年）に世田谷が彦根藩の所領地になった事から、文明12年（1480年）に建立された「弘徳院」は、彦根藩主の井伊家の江戸菩提寺となり、万治2年（1659年）2代藩主井伊直孝の法号「久昌院殿豪徳寺天英大居士」にちなみ、『豪徳寺』と改称されたとの事。

境内案内図

かなりコンパクトにまとまっており、参拝しやすい境内です。
参拝者用の駐車場もあり15～20台程度駐車可能かと思いますが、入口がわかりづらいかも知れません。山門に向かって右側に入口がありますよ。

地蔵堂

2020年9月落慶の「地蔵堂」。前回参拝時にはありませんでした。

梵鐘

何気なく吊り下げられていますが、延宝7年（1679年）鋳造された世田谷区内最古の梵鐘。世田谷区指定有形文化財です。

仏殿

延宝5年（1677年）建立。境内で一番古い建物なのかな。「仏殿」前にある香炉も立派。鬼のような？3匹の生き物が香炉を支えていますね。

法堂

「仏殿」の裏には立派な「法堂」。1967年の造営です。

三重塔

2006年5月落慶の「三重塔」。高さ22m以上もある立派な「三重塔」ですが、こんなのがあると境内が引き締まりますね。

「三重塔」をよ～く見ると招き猫が彫刻されています！面白いのは招き猫のまわりに、猫の天敵とされるねずみがいっしょに彫られている事。「三重塔」の十二支が彫刻されているのですが「子（鼠）」の面に招き猫がデザインされているんですね！

開運招福の絵馬にも招き猫。

招福猫児（まねきねこ）

「招福殿」前には招福猫児の像。
この地を通りかかった彦根藩主の井伊直孝が、鷹狩りの帰りにお寺の門前にいた猫に手招きされた為、立ち寄っている最中に突然鳴り始めた雨そして雷。猫に招かれたおかげで雷雨は避けられ、和尚との話を楽しめた幸運に感動したとの事。これが招き猫のはじまりらしいです。（豪徳寺HPより）
滋賀県彦根市のマスコットキャラクター”ひこにゃん”は、この猫の伝説に由来するのだそうです！

招福殿

『豪徳寺』最大の見所である「招福殿」。お堂の中には招福観音菩薩立像が安置されています。開運招福、家内安全、商売繁盛を願う多くの参拝者が訪れます。

石仏のまわりにいるたくさんの招き猫。

招福猫奉納所

そして、「招福殿」の横に招き猫の奉納所があります。

いやはや、何度見ても招き猫の大群は壮観な眺め！今では外国人観光客にも人気のスポットなんですね。

いったい何体あるんでしょうかね。昔に比べて、この招き猫の奉納エリアは拡大しているような気がします。調べてみると2022年に「招福殿」が改修されていました！

この招き猫たち、全部で7種類の大きさがあるようです。しかし、このデザインは誰が最初に考えたんでしょうね。台東区「今戸神社」を招き猫発祥の地にする説では、猫の姿をした人形を今戸焼の焼き物にして売ったところ評判になったのが始まりとしているようです。

一般的な招き猫のスタイルは右手または左手を揚げ、揚げた手の反対の手で小判を抱えているのを思い浮かべますが、『豪徳寺』の招き猫は、全て右手を揚げて小判を持っていません。『豪徳寺』のホームページによると招き猫は人との「縁」をもたらしてくれるが、福そのものを招いてくれるわけではない、人との「縁」を生かせるかは、その人次第で、報恩感謝の気持ちがあれば、自然とその人に福は訪れる…という教えから小判は持っていないのだそう。