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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【甲斐善光寺】武田信玄が創建した「名刹」参拝

こんにちは。今回は山梨県甲府市にある『甲斐善光寺』の参拝レポートです。
武田信玄が創建したお寺で、川中島の合戦の時、「信濃善光寺」が焼失するのを懸念し、永禄元年(1558年)にご本尊の阿弥陀如来をはじめ諸仏や寺宝類を移した事から『甲斐善光寺』の歴史が始まりました。

山門

駐車場が本堂近くにある為、スルーされがちな「山門」ですが、寛政八年(1796年)に再建された重要文化財なので、ここから参拝開始するのが良いですよ!
なお『甲斐善光寺』は浄土宗のお寺で、山号は定額山。武田氏滅亡後、御本尊は、織田氏、豊臣氏、徳川氏を転々としましたが、慶長三年(1598年)に「信濃善光寺」戻され、『甲斐善光寺』では新たに、前立仏を御本尊と定め、現在に至っているとの事。「信濃善光寺」のご本尊「一光三尊阿弥陀如来像」(善光寺如来)は日本最古の仏像と伝えられています。

参道

綺麗に手入れされた松が立ち並ぶ参道の先に見えるのが本堂です。

金堂

「金堂」と呼ばれる大きく立派な本堂。善光寺特有の撞木造(しゅもくづくり)と呼ばれる形式で、総高27メートル、総奥行49メートルもあるのだそうです。建てられたのは「山門」と同じく、寛政八年(1796年)。200年以上前の建築物のわりには、かなり大きいですね。

ここから先は拝観料が必要になります。大人500円、小学生250円で、宝物殿も観覧できます。(2024年5月時点)
なお、写真撮影は不可。「金堂」の奥の天井には、手を叩くを多重反響現象による共鳴が起こる「鳴き龍」と呼ばれる巨大な龍が描かれており、日本一の規模なのだそう。また、「金堂」の下には「心」の字をかたどる、『善光寺』でお馴染みの真っ暗闇の中をそろりそろりと進んでいく「お戒壇めぐり」があり、鍵を触れることにより、御本尊様と御縁を結ぶと言う興味深い体験ができます!

アニメとのコラボ

アニメとのコラボ企画もやっているんですね!イベント内容はアニメ”リゼロ”の「死に戻り」の世界観と真っ暗闇の戒壇を巡り疑死体験の後に生まれかわる体験「戒壇巡り」を融合した特別企画が開催された模様。現在は終了していますが、お守りや絵馬、御朱印帳など限定品も授与されたようです。
このイベントの企画に、神社やお寺をもっと身近に感じられるように持続可能な未来をつくっていく事をコラボビジネスで実現しようとする「株式会社神社仏閣オンライン」という会社が名を連ねています。
少子高齢化、若い世代の参拝者減少などの問題が色々とありますし、定期的な修繕にはお金もかかりますからね。そろそろ大規模な修繕も必要な時期で、少なくとも33億円とも予想される総事業費の資金の協力も呼び掛けている状況。お金の問題を解決しながら、伝統を継承しつつも時代にマッチした姿を目指していくんでしょうね。

境内には枝ぶりの良い松が植樹されているのが見どころの一つです。

斜めに伸びた力強い幹やひょろ~っと伸びた枝が素晴らしい!

池のある庭園

「金堂」に向かって左手前には池のある庭園。コンパクトによくまとまっているくつろぎのスペースです。池には鯉が優雅に泳いでいますが、人影を見るや否や、鯉がわぁ~っと寄ってきますよ!

鐘楼堂

これは山梨県指定文化財の鐘楼堂の銅鐘。信州から引きずって運んだ「引き摺りの鐘」と呼ばれているらしい。

大仏

池の近くに佇んでいた大仏。

武田信玄ゆかりの神社仏閣めぐりがおススメの山梨県。武田信玄の菩提寺「恵林寺」や重要文化財が多い武田家ゆかりの「大井俣窪八幡神社」など、いっしょに参拝されてみてはいかがでしょうか!

基本情報

・名称:甲斐善光寺
・住所:山梨県甲府市善光寺3-36-1
・電話:055-233-7570
・拝観受付時間:9:00~16:30
 ※有料拝観エリア
 ※ご開帳期間中は8時~17時
・駐車場:あり
・アクセス
〇車
-中央自動車道・一宮御坂 ICより20分
-中央自動車道・甲府南 ICより25分
‐中央自動車道・甲府昭和 ICより20分
〇電車
-JR中央線「酒折駅」より徒歩15分
・JR身延線「善光寺」より徒歩7分