こんにちは。横浜市保土ヶ谷区にある『横浜ビジネスパーク』へパブリックアートを見に散策してきました。
『横浜ビジネスパーク』には横浜ガレリアと呼ばれるアートギャラリーがあり、ユーモアをコンセプトとした作品群を自由に楽しむ事が出来ます。相鉄線『天王町駅』からも近く、なかなか質の高い”ぶらり散歩”になると思いますよ。
見どころ
案内板
『横浜ビジネスセンター』は、「ベリーニの丘」と呼ばれる円形の公園を取り囲むように「オフィスビル」「レストラン&ショップ」「スポーツクラブ」の建物が立ち並ぶ構造になっています。パブリックアートは、主にNRIタワー、イーストタワー、ウエストタワーの周りに点在しています。
NRIタワー
このビルの庭部分に”動物関連”のパブリックアートがたくさん展示されています。すぐ上の写真はNRIタワーとウエストタワーの間にあるエントランス。
イーストタワーとノーススクエアⅠ
NRIタワーから敷地に沿って歩いていくとノーススクエアⅠ前の芝生広場に辿り着きます。ここまでの歩道に屋外彫刻が何点か展示されています。ビジネスセンターとアートが融合したようなエリアですね。
それでは早速、見学して行きます。
「犀-2」
安藤 泉 作
いきなり巨大な”サイ”が植え込みにいるのを発見。迫力満点ですね。NRIタワー前には動物に関する作品展示になっているようです。
「タイガー」
クラウス・カンマリーヒス 作
見る位置によってハッキリと”虎の顔”が浮かび上がってくる不思議な作品。
「エデン」
明地信之 作
何体もの像のクビが、木立の中に佇んでいる不思議な空間です。
「インディオの会合」
フェリッペ・レターセン 作
イーストエントランス近くにある作品。儀式の為の会合なのでしょうか?青銅の色が妙に印象に残ります。
「テレパーティ」
ユルゲン・ゲーツ 作
頭に電話のダイヤルや受話器を被っていたりして、なかなかインパクトのある作品。
「跳躍・244」
鈴木 丘 作
「跳躍・890」
鈴木 丘 作
同じ作者の方の作品で、”走り高跳び”と”走り幅跳び”をモチーフにした「跳躍シリーズ」ですね。タイトルである”跳躍”の後ろにそれぞれ”244”と”890”の数字がついています。これは作品の大きさと競技記録を表した2m44㎝、8m90㎝なのかと。調べてみたら、走り高跳びの世界記録は”2m45㎝、走り幅飛びの世界記録は”8m95㎝”でした。世界記録には届かないけど…と言う意味なのでしょうか。
「風景の象嵌-円」
関根信夫 作
一瞬、作品の真ん中がくり抜かれていて、向こう側の景色が見えているのかと錯覚してしまう面白い作品ですね。
「へこみのあるボール」
丑久保健一 作
「風景の象嵌-円」の向いにある作品。ピンポン玉が潰れると、このようなへこみ方になります。
「行列」
三木俊治 作
大きな半円形のオブジェの上に何かたくさん乗っていますが、よく見ると人の形をしています。群集でしょうか?何故か「シン・ゴジラ」のラストを思い出してしまいました。
「時空のはじまり」
岡本敦生 作
巨大な”カラビナ”のような作品ですね。
水のホール
作品「行列」「時空のはじまり」前の「水のホール」と呼ばれる広場を散策してみます。造りがなかなかアートな佇まい。ライブやショーが行われる事もあるようです。
何となく、古代ローマ”コロッセオ”的な雰囲気もありますね。
イタリアの建築家兼デザイナーのマリオ・ベリーニ氏が手掛けた建築物との事。円形の池を囲む回廊が実にいい雰囲気。夜はあかりが灯り、よりアーティスティックな感じになりそうです。
「月食の観測器」
マイケル・ケニー 作
ウエストタワー横にある作品を二つ。まずは「月食の観測器」。前後、違う角度から見て見ます。丸い石が皆既月食、半円のが部分月食を表しているのでしょうか。
「石を抱く鎖」
三沢憲司 作
もうひとつは作品名「石を抱く鎖」。 そそり立つ鎖に、巨石が巻かれているインパクト大の作品。この巨石は本物?レプリカ?
「犬モ歩ケバ」
藪内佐斗司 作
この遊び心十分の作品は素晴らしいです。こんな広いスペースを使って表現しているのも面白い。壁の中から出てきた”ワンちゃん”が、再び壁の中に入った後、また出て来て、ビルの方に向かって行く流れを、何体もの”ワンちゃん”像を使って、コマ送り的に再現しています。ちょっと流れを追ってみますね。
主人公の”ワンちゃん”。表情が愛らしい。
まず、壁から出る”ワンちゃん”。ここからスタートです。
歩き始める”ワンちゃん”。
壁の中に入っていく”ワンちゃん”。
また、壁から出て来る”ワンちゃん”。
壁から出たあと建物のほうへ向かう”ワンちゃん”。 壁に入っていく”ワンちゃん”のあたりはベンチになっており、休憩する事も出来るスペースです。小さい子供たちは”ワンちゃん”に乗って遊んでいるのでしょうか。皆に親しまれそうなパブリックアートです。
『横浜ビジネスパーク』の横浜ガレリアは、室内にもパブリックアート展示があり。上の写真は「NRIタワー」と「ウエストタワー」を繋ぐ「ウエストエントランス」の内部で、「ウエストタワー」には彫刻のホール、「イーストタワー」には、絵画のホールがあります。
彫刻のホール
ウエストタワー1階にある「彫刻のホール」。作品見学は自由です。ベンチを設置されているので、ゆったり寛ぎながら、作品を眺めるのがお勧め。
絵画のホール
常設展示の絵画。全部で10枚くらい展示されていました。オフィスビルのエントランスが、アートギャラリーになっているのですね。ここも、作品見学は自由です。
これにて、『横浜ビジネスパーク』のパブリックアートめぐりは終了。最後に近くの神社に立ち寄ってから帰ります。
神明社
『横浜ビジネスパーク』前の道路を挟んだ向かいには『神明社』があります。主祭神として”天照大御神”をお祀りする横浜市内において由緒ある神社のひとつ。『横浜ビジネスパーク』に来られた際は、折角なので、いっしょに参拝する事をお勧めします。
基本情報
・名称:横浜ビジネスパーク
・住所:横浜市保土ヶ谷区神戸町134
・電話:0120-223-015
・駐車場:あり(有料)
・公式HP:https://www.officenomura.jp/ybp/
アクセス
〇相鉄線
『天王町駅』より徒歩5分
『星川駅』南口より徒歩7分
〇JR横須賀線
『保土ヶ谷駅』西口より徒歩11分
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