こんにちは。伊豆の神社仏閣めぐりVol.4、最終回です。
今回は大瀬神社です。富士山、駿河湾の眺望が抜群で、砂州のような細長い岬の先端の素晴らしいロケーションにあります。
岬をめぐる散策のような神社参拝で驚くのは、大迫力のビャクシン樹林です。樹齢1500年以上の御神木のパワーをもらいましょう。
御祭神
・引手力命
(ひきてちからのみこと)
ご由緒
創建時期は、白鳳13年(684年)に発生した大地震に伴って海底が突然三百丈余も隆起して「琵琶島(びわじま)」と呼ばれる島が出現したため、同時期の地震で多くの土地が海没した土佐国から神が土地を引いてきたのだ、と考えた人々がここに引手力命を祀ったのが最初、とも言われています。
古くから、駿河湾漁民の信仰の象徴、海の守護神との神として多くの人々の崇敬を集めると共に、海上安全を願う人々が赤い褌(写真右側の赤い布々)を奉納する風習があります。
(引用元:大瀬海浜商業組合HPより)
見どころ
大瀬崎
今回は雲が遮っていて見えませんが、大瀬崎は駿河湾の向こうに富士山を望む事のできる景勝地として有名です。
長さが1㎞ほどの細長い、とても面白い地形ですね。大瀬崎は日本有数のスキューバダイビングの有名スポットでもあるようです。
夏は海水浴でも混みそうなので、ゆったり見るには時期と時間帯を考える必要もあるかと。
鳥居
細長い岬の付け根のあたりに大瀬海水浴場の有料駐車場があり、そこに車を止め大瀬神社に向かいます。駐車場から鳥居までは7~8分程度かと。
なお、海水浴場としても有名で、環境省選定の『快水浴場百選』にも選ばれています。
大瀬神社は神社と神池の拝観料として大人100円、子供50円を払います。岬の先端の真ん中にある、周りは海なのに淡水でできていると言う不思議な池です。
天狗のウチワ
どう見ても天狗のウチワであろうオブジェを発見。どうして天狗なのだろう?
二の鳥居
大瀬神社の正式名称が、引手力命神社です。
境内からの眺望
少し小高いところにある境内に登り振り返ると、木々の隙間から海が見えます。
社殿
現在の社殿は、昭和初期の頃のものらしいです。建っている場所が場所だけに、恐らく、昔から地震や津波などによる被害にあっては復興を繰り返してきた歴史があるのかと。
拝殿の彫刻
彫刻をよく見てみると、ここにもたくさん天狗がいました。調べて見ると、大瀬崎は天狗信仰が残る神社との事です。海の守護神を祀っているが、山の神様の使いである天狗様もいて、どうして、このような事になったのか調べるのも一興です。
ビャクシンの御神木
驚きの推定樹齢1500年以上のビャクシンの御神木です。ものすごい生命力とパワーを感じます。御神木の正面と後ろで表情がまるで違うので、面白いですね。
ビャクシン樹林
大瀬崎のビャクシン樹林は、国指定天然記念物とされています。現在130本が自生しており、自然のままこのように群生しているところは他に例がないとの事です。どのビャクシンも皆、力強く迫力ある表情をしており、必見の古木巨木スポットです。
基本情報
・住所:静岡県沼津市西浦江梨329
・電話番号:055-942-2603
・拝観料:あり
(大人100円、子供50円 20年1月時点)
・駐車場:なし
※近くの有料駐車場利用
・HP:大瀬海浜商業組合・大瀬神社
アクセス
〇車
・東名高速道路
『沼津IC』から1時間程度
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