
こんにちは。京都・右京区嵯峨にある『愛宕念仏寺』の参拝録です。
「あたご」ではなく「おたぎねんぶつじ」と読みます。奈良時代に創建された古いお寺で、嵯峨野めぐりの始発点として知られていますね。このお寺の魅力は、何と言っても「千二百羅漢」の石像。様々な表情の苔むした”羅漢像”群は見応えありますよ~!
仁王門


『愛宕念仏寺』は天台宗のお寺。奈良時代の天平神護二年(766年)、称徳天皇によって現在の東山松原通の地に「愛宕寺」として建立、平安時代・醍醐天皇の頃、鴨川の洪水により、全て流されて廃寺になってしまいます。その後、醍醐天皇に復興を命じられたのが天台宗の僧 千観内供。この僧が生涯念仏を絶やすがなかった為、『愛宕念仏寺』と言われるようになったらしい。
なお、拝観料は500円、小中学生は無料です。(2025年3月時点)


「仁王門」をくぐった先には階段があり、本堂や観音堂は山の中腹に建てられています。実は荒廃と復興を繰り返してきた『愛宕念仏寺』。戦時中には無住寺となり、昭和25年(1950年)には台風による多大な被害を受けたことにより、再び廃寺になってしまいます。現在のような境内に復興し始めるのは昭和30年(1955年)以降。


早速、階段脇の斜面に置かれた石仏がお出迎え。この先にはビックリするくらい沢山の羅漢さんがいます。

階段を上り切ったところから、「仁王門」を見下ろします。
三宝の鐘

3つの鐘が吊るされている珍しい鐘堂。三宝「仏・法・僧」を意味しているんですね。
地蔵堂


ふれ愛観音堂




お堂の名前の通り、ふれあい(ふれ愛)=観音様に触れることができます!
本堂

国の重要文化財に指定されている「本堂」。鎌倉時代に再建され本尊・千手観音を安置しています。興廃を繰り返し、『愛宕念仏寺』が現在の地に移されたのは大正11年(1922年)。前述の通り、昭和に入ってからも台風災害により廃寺になりますが、昭和30年(1955年)、仏師であり僧侶の西村公朝が『愛宕念仏寺』の住職になってから、再興され始めます。

本堂前の山の斜面には、ご覧のとおりの羅漢像群。『愛宕念仏寺』最大の見どころです!
千二百羅漢



実はこの羅漢像たちは、一般の参拝者自らの手によって彫られたんですね!昭和55年(1980年)より10年間、仁王門の解体復元修理など境内全域の復興が本格的に着手され始めた頃、羅漢の石像で満たされた境内を目指す案が採択され、1200体もの羅漢さんが立ち並ぶ境内になったのです!





それにしても苔むした羅漢像が素晴らしいですね!表情豊かな羅漢さん大集合。見事なヘアースタイルの羅漢さんもいますね!
多宝塔


本堂のさらに奥に進むと「多宝塔」が見えてきます。このまわりの羅漢像群がいい感じなんです!お見逃しなく。

「多宝塔」にはお釈迦様の石像が安置されていました。

「多宝塔」を取り囲むように安置されているものすごい数の羅漢像に圧倒されますね!




日照時間の少ない谷間に安置されているせいか、苔の付き方が素晴らしい!




どの羅漢さまも穏やかな表情をしています。仏師ではなく素人の方々が製作されたとの事なのですが、どれもよく出来ていますね!
虚空蔵菩薩


「多宝塔」前にある小さな橋を渡り、小道を少し上がったところには「虚空蔵菩薩」。

「多宝塔」と羅漢像群を見渡せる小高い場所からの眺め。



『愛宕念仏寺』は嵯峨野の一番奥に位置するので、京都の人気観光地である嵐山「渡月橋」から徒歩40分以上と、アクセスが不便。恐らくそのせいで、比較的空いており、ゆったり参拝できるかと思います。JR嵯峨嵐山駅からタクシー利用で10分程度、お寺の仁王門前にバス停があり、本数は多くありませんがバスでのアクセスも可能。こうした交通手段を使って、『愛宕念仏寺』を”嵯峨野めぐりの始発点”として、嵐山方面に徒歩で向かうのが良いかと。徒歩がしんどい方はレンタサイクルを利用するのも良いでしょう。
今回はたくさんの羅漢像が魅力のお寺『愛宕念仏寺』のご紹介でした!
基本情報
・名称:愛宕念仏寺
・住所:京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5
・電話:075-285-1549
・拝観時間:9:00~16:15
・定休日:毎週水曜日
※元旦・祝日は開山
・拝観料:500円(小中学生無料)
※2025年3月時点
・駐車場:あり(乗用車10台分)
・アクセス
-JR「嵯峨嵐山駅」北口から徒歩45分
-阪急「嵐山駅」から徒歩40分
-バス「愛宕寺前」下車すぐ
※阪急嵐山駅前から京都バス利用