ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

紅葉の「日本三大奇橋・猿橋」散策

こんにちは。山梨県大月市にある「猿橋」の散策録です。
「岩国の錦帯橋」「木曽の棧(かけはし)」と並ぶ”日本三大奇橋”のひとつとして知られており、谷が深いため橋脚が建てられないことから、4層のはね木によって橋を支える珍しい構造でつくられています。

志んさるはし

まずは「猿橋」の全景を「猿橋」と並行してかかる「志んさるはし」から眺めてみます。正式名称は「新猿橋」?なのだと思いますが、なんで「志んさるはし」なのかな。

「志んさるはし」の柵には、猿がデザインされています。大昔、百済からやってきた造園博士の方が、難航していた橋の建設中、たくさんの猿が繋がりながら対岸に渡っていく様子からヒントを得て、橋の完成にこぎつけたといわれています。「猿橋」という名前はこの伝承に由来します。

甲斐の猿橋

「志んさるはし」から見た「猿橋」の眺め。散策したのは11月下旬。紅葉が綺麗でした!

それにしても深い谷!橋まで30m以上もあるようです。

「志んさるはし」から「猿橋」前まで移動。さっそく”奇橋”を渡ってみます!

「猿橋」の橋の真ん中から下を眺めてみます。橋の下を流れる川は「桂川」。新緑と紅葉のシーズンは、ボートで「猿橋」付近の渓谷をめぐるツアーがあるみたいです。
ちなみに手前にある橋のような構造物は、昔の東京電力(東京電灯株式会社)の八ツ沢発電所施設第一号水路橋で、国の重要文化財なのだそう。

「猿橋」のすぐ近くにある祠「山王宮」。

「山王宮」付近の紅葉が見頃で、観光に訪れた方々は立ち止まって”プチ紅葉狩り”。

国定忠治

橋の正面にある蕎麦とお土産のお店「猿橋大黒屋」前にあった国定忠治の顔出しパネル。国定忠治が昔は旅館だった「大黒屋」に泊まっていた時、役人たちが踏み込んで忠治を捕らえようとしたところ、忠治は「猿橋」に逃げ、最後は橋の上から桂川に飛び込み逃げ去ったという逸話があります。「大黒屋」の蕎麦「忠治そば」は名物みたいですよ。

階段を降りて、「猿橋」の珍しい構造を目の前で見られる所からじっくり観賞。

これはなかなか見応えあり!ただ、現在の橋は、昔のままの「猿橋」ではなく、基盤をコンクリートで固め、鉄鋼に木の板を張り付けた形として、1980年代に架け替えられたらしい。

見れば見るほどスゴイ構造です!

案内に沿って「猿橋展望台」に向かいます。

階段をどんどん下っていき、だいぶ川面に近づいてきました。

散策するのが気持ちよさそうな川原。

展望台

そして展望台に到着。位置的に「猿橋」の全景は良く見えないのですが、渓谷美が素晴らしい場所です。
今回は、日本三大奇橋・名勝「猿橋」のご紹介でした。ドライブの途中にちょっと立ち寄りたい場所ですが、「猿橋」近くの駐車場が5~6台しか止められないのが難点。10分ほど歩きますが「猿橋公園」または「猿橋多目的広場」に駐車するのが良いかも知れませんね。

基本情報

・名称:甲斐の猿橋
・住所:山梨県大月市猿橋町
・電話:0554-22-2942
 ※大月市観光協会
・駐車場:あり
    ※猿橋横,猿橋公園,猿橋多目的広場等
・アクセス
-JR中央本線「猿橋」から徒歩20分