こんにちは。前回の「遠見岬神社」に続き、今回も勝浦市にある『八幡岬公園』のご紹介です。
勝浦湾の南東部から太平洋に突き出た「八幡岬」に整備された公園で、岬の突端にある展望広場からは大海原が眼下に広がる素晴らしい眺望を楽しめますよ!
公園駐車場
勝浦漁港から八幡岬へ車を走らせていくと、何となく素掘りっぽい短めのトンネルが現れます。このトンネルを抜けると『八幡岬公園』駐車場に到着。
八幡岬公園入口
かつては、この場所に「勝浦城」があったらしく、天慶年間、上総守興世王が築城したと伝えられています。三方が海に囲まれた岬の先端に築城された海城だったようです。「勝浦城址」は勝浦市指定史跡。
案内図
園内はこんな感じですが、駐車場から展望広場までは5分程度。途中にある神社に立ち寄ったあと、展望広場に向かいます。
勝浦湾を眺めながらの遊歩道。
旧・遠見岬神社 海の鳥居
前回の記事でも紹介した「遠見岬神社」の海鳥居。『八幡岬公園』駐車場と「子供の広場」近くの、休憩所のあたりからよく見えますよ。
何だか面白い地形のところに石段があります。ここが「八幡神社」の入口です。このあたりは「勝浦城」が存在していた頃から、こんな形だったのかな。
八幡神社
神社の詳細は不明ですが、恐らく「勝浦城」築城の頃、八幡神を祀った神社を造営したことにより、いつの頃からか、この場所が「八幡岬」と呼ばれるようになったんでしょうね。
子供の広場
子供用の遊具、トイレ、あずまやのある「子供広場」。開放的な場所です!
展望広場
そして『八幡岬公園』の突端にある「展望広場」に到着。「子供の広場」から少し上った所にあります。あずまやで休憩しながら、まったりと海を眺めます!
展望デッキ
「展望デッキ」の外観はこんな感じで、一段高い位置から海を見下ろせるようになっています。デッキの上に何やら銅像らしきものが…。
お万の方銅像
銅像の正体はこの地と「八幡岬」に関係の深い「お万の方」。天正5年(1577年)、勝浦城主であった正木頼忠の娘として生まれた方で、天正18年(1590年)に豊臣秀吉の小田原城攻略に際し、勝浦城も攻められて落城。炎上する城を抜けだし、幼い弟を背負い、「八幡岬」の断崖絶壁から布を垂らして海に下り、小舟に乗って逃れたという話「お万の布ざらし」が昔から言い伝えられているそうです。それから時がたち、お万は沼津本陣で徳川家康に見染められ、家康の側室になっています。
「展望デッキ」からの眺めは抜群!180度広がる青い海を満喫。
勝浦灯台
遠くに見えるのは「勝浦灯台」。大正6年に建設された灯台で、普段は一般公開していませんが、11月1日の灯台の日前後に特別公開されることもあるようです。
下を覗きこむと断崖絶壁ですね!
3方面を海で囲まれているので、日の出と日没の両方を拝める岬として知られる『八幡岬公園』。公園内に灯りが無さそうなので、夜は綺麗な星空が見られそう。
太平洋を一望する抜群の眺望で、勝浦観光の際にちょっと立ち寄りたい『八幡岬公園』の散策録でした!
基本情報
・名称:八幡岬公園
・住所:千葉県勝浦市浜勝浦221
・電話:0470-73-1658
※勝浦観光案内所
・開園時間:見学自由
・駐車場:あり(無料)
・アクセス
-JR外房線「勝浦駅」徒歩30分
-「勝浦駅」から車で7分程度