こんにちは。静岡県富士市に鎮座する『富知六所浅間神社』の参拝録です。
全国にある「浅間神社」のひとつで、富士市役所の近くにあり、昔、このあたりの地名が三日市場だった事から、地元の方々からは「三日市浅間神社」と呼ばれているようです。古くから富士山南麓を守護する神社として崇敬されてきました。
鳥居
神社の駐車場前の道路を挟んだ反対側に鳥居があります。
静岡県神社庁のホームページによると、創建は第5代考昭天皇の時代と伝えられており、第41代平城天皇が大同元年(806年)に現『富知六所浅間神社』を含む五社浅間を勧請するにあたり、首座と定められた社のようです。ちなみに『富知六所神社』以外の4社とは「瀧川神社」「今宮浅間神社」「日吉浅間神社」「入山瀬浅間神社」。
主祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)。相殿神は木花之佐久夜毘売命、深淵之水夜礼花神、阿波乃咩神、大山咋神、高龗神。
「浅間神社」は通常、木花開耶姫命を主祭神としているのですが、この神社は、その父である大山祇命を主祭神にしているんですね。
手水舎
手水舎の鉢には色とりどりのビー玉がいっぱい!暑い夏の日も何だか涼し気な気分になれますね。
境内
開放的な雰囲気が漂う境内。中央に置かれた狛犬は大きく立派です。
何故か、ドラえもんとピカチュウの石像がありました。調べてみると”ドラえもん神社”と呼ばれていたこともあるらしく、のび太やスネ夫の石像まで境内のどこかにあるみたいです。七五三などのイベント時に、小さなお子さんにも喜んでもらう為なのかな。ピカチュウが、ちょっと微妙な感じ…。
社殿
早速、参拝に向かいますが、拝殿前に何やら設置されています。よ~く見ると風鈴!
風鈴のアーチ
「七夕風鈴祭り」が7月7日~9月1日間に開催されていたらしく、2000個以上の風鈴が社殿前に飾られています。参拝したのは9月上旬で、風鈴祭りは終了していたのですが、ラッキーな事に風鈴飾りは、まだ残されていました!
社殿は新しく、2016年に約250年ぶりに改築されたらしい。安産・厄除けのご利益で知られている神社。嵯峨天皇中宮安産祈願が行われたと伝えられているようです。
風鈴が風に揺られて涼し気な音色で鳴っています。何とも風流な雰囲気を感じながら、しばし聞き入ります。
社殿の大きなイラストを発見。左下に「やくみつる」とサインされていますが、漫画家のやくみつるさんが描いたものなのかな。
厄割玉
社殿の左奥にある「厄割玉」の投げ場所。特に厄年の方が厄玉を買い、的に向かって玉を投げて"厄を割る”ということかと思いますが、これはお正月期間のみの開催なんですかね。
神池
神社会館前の「神池」。湧き出た水は近くの川に流れていきます。
御神木・大クス
社殿の右手前にある静岡県指定天然記念物の大クス。樹齢1200年ともいわれる古木で、幹周りが13mほどもある貫禄の巨樹です!
それにしても何とも迫力のある樹皮。苔がいいですね~。幹の裏側にまわってみたら空洞化していました。
説明板には幹が二つに分かれたと書かれていましたが、建物に向かって伸びているこの幹がそうなのだろうか。こちらの幹も見事なカーブを描いて空に伸びており見応え十分。『富知六所浅間神社』のシンボル的な存在とも言える大クスは必見です!
今回は静岡県にある「浅間神社」のひとつ、『富知六所浅間神社』のご紹介でした。
基本情報
・名称:富知六所浅間神社
・住所:静岡県富士市浅間本町5-1
・電話:0545-52-1270
・駐車場:あり
・アクセス
-JR富士駅より車で約8分
-JR吉原駅より車で約10分