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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【戸越八幡神社】「夢叶うさぎ」と「福分け猿」がお出迎えする憩いの神社

こんにちは。今回は東京都品川区にご鎮座する『戸越八幡神社』の参拝録です。
東京都内で最も長い商店街と言われる「戸越銀座商店街」の近く、住宅街の真ん中にご鎮座しています。
町の小さな神社なのですが、月限定の御朱印や境内の装飾が魅力で、リピーターも多い密かに人気のパワースポットです。

鳥居と社号標

主祭神は誉田別命、室町時代の大永六年(1526年)、村内籔清水水源地から御神体が出現し、行永法師が草庵に奉安して、石清水八幡宮の御分霊を勧請して祀ったのが始まりと伝えられています。(東京神社庁HPより引用)

参道

下町情緒溢れる町の”八幡さま”の参道は、どこか懐かしい雰囲気があります。

参道途中の花手水。

手水舎

手水舎の飾り付けが綺麗。水盤の四隅を石像が支えているデザインも珍しいですね。

社殿が見えてきました。
創建当時、御神体を祀った草庵は、祈願するとたちまちに願いがかなうと言われた事から、成就庵と呼ばれていたのだそうです。
成就庵の評判を歌った「江戸越えて 清水の上の成就庵 ねがひの糸の とけぬ日はなし」と言う歌があり、この地が江戸越えの村であった事から「江戸越」が、やがて「戸越」と言う地名になっていったと伝えられています。

区内最古の狛犬

品川区指定有形文化財の狛犬。案内板によると延享三年(1746年)に戸越村の村民がお金を出し合って奉納したものらしく、品川区内では最も古い狛犬らしい。

「夢叶うさぎ」と「福分け猿」

この猿とうさぎは、『戸越八幡神社』の御神体が出現した泉に住んでいたと言われています。猿は水を汲みに来た村の人々に木の実や果物を分け与えてくれる優しさから、神の化身ではないかと言われ、猿といつもいっしょのうさぎは、あまりの可愛らしさに村人全員が笑顔になった事から「福分け猿と夢叶うさぎ」と名付けられ、大切にされたと伝えられています。

社殿

江戸時代・安政二年(1855年)の建立の社殿が現存しているのですが、老朽化もあり、2021年に改修工事を行い、傷んだ箇所を補修するとともに社殿を元の位置から18m後方にずらして、境内を拡張したようです。実は『戸越八幡神社』は2020年以来の再訪。随分と境内が広く、開放的な雰囲気になっていたのでビックリしました。

本殿を鉄筋コンクリートの柱で支え、真下に駐車場?スペースをつくり、宙に浮かせている構造が面白い!社殿を後方に移築した事により、このような形になったんですね。

拝殿前の参道両側には、可愛らしいデザインの灯篭。

御神木 ケンポナシの木

品川区指定天然記念物の御神木「ケンポナシ」。推定樹齢は250~300年の古木らしく、都内においては、ほとんど見られない希少性の高い木なのだそう。「日本樹木遺産協会」なる団体の認定樹木第一号と言うのも興味深く『戸越八幡神社』の見どころの一つ。

境内の中なのか外なのか不明ですが、ケンポナシの木の近くに停められていた”レトロな車”が気に入り、写真を一枚。もしかしたら『戸越八幡神社』所有のものかも知れませんね。雰囲気のある石畳と車がちょっと映えます。

神楽殿

『戸越八幡神社』の見どころの一つである「神楽殿」。色々なものが飾られています。絵本や的あてゲームもあったり、アットホームな雰囲気を感じます。地域に愛されている神社なんでしょう。

生け花も立派!

参道にソファーが置かれているのも『戸越八幡神社』の特徴のひとつ。近所の方々の憩いの場所にもなっているんでしょうね。

昔より、祈願すればすぐに願いがかなうと言われている『戸越八幡神社』。
「戸越銀座商店街」へお越しの際は、参拝をおすすめしたい神社です。

基本情報

・名称:戸越八幡神社
・住所:東京都品川区戸越2-6-23
・電話:03-3781-4186
・駐車場:なし
・アクセス
 -都営浅草線「戸越駅」徒歩6分
 -東急大井町線「戸越公園駅」徒歩9分
 -東急池上線「戸越銀座駅」徒歩10分