ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【蛇窪神社(天祖神社)】”白蛇さま”が御鎮座する金運アップのパワースポット

こんにちは。今回は、東京都品川区、東急と都営地下鉄「中延駅」近くにご鎮座する『蛇窪神社』の参拝録です。
神社の正式名称は「天祖神社」ですが、通称『蛇窪神社』、東京の白蛇さまとして、地域の方々に愛されている神社です。境内の奥にひっそりと佇む「白蛇辨財天社」は金運アップのパワースポットとして知られており、特に「巳の日」には多くの参拝客が訪れるようです。

スネークタウン

外灯のデザインが”蛇”なんですね!昔、このあたりは「蛇窪村」と呼ばれた集落。現在の東急大井町線の「戸越公園駅」は、昭和初期に改称されるまで「蛇窪駅」だったそう。地域おこしも活発みたいで、蛇の街「スネークタウン」には、ご当地キャラクター「くぼっち」なる”ゆるキャラ”までいるんですね!
『蛇窪神社』は、東京の下町に溶け込んだ、地元民からも愛される神社なんでしょうね。

蛇窪神社

新檜の立派な大鳥居。『蛇窪神社』鎮座七百年記念事業の一環として、2019年に建立されたばかりです。
『蛇窪神社(天祖神社)』の主祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、応神天皇(おおじんてんのう)が配祀されています。
創建は鎌倉時代の1323年頃、武蔵国一帯が飢饉の危機に見舞われた時、北条四朗左近大夫陸奥守重時の五男、時千代が開山した厳正寺(現・大田区)の僧侶が、池のほとりにある龍神社に雨乞いの断食祈願をしたところ、雨が降り、危機を回避。時千代の旧臣らが、これを感心し、蛇窪の地に神社を勧請したのが始まりとの事です。
(引用元:蛇窪神社HPより)

蛇窪大明神

風にはためく「蛇窪大明神」ののぼり旗。
境内社の「白蛇辨財天社」「蛇窪龍神社」「法密稲荷社」に祀られている神様を総称して「蛇窪大明神」と称するのだそう。

境内

昭和の下町的雰囲気のある住宅街に囲まれているロケーションで、大きな境内ではありません。実は3年ぶりの再訪。前回はリニューアル工事中の最中だったと記憶していますが、果たして、どんな雰囲気になっているのか…期待が膨らみます。

花手水

手水舎に行ったら、いきなり、何とも豪華な”花手水”!
以前はこんなにスゴイ”花手水”のディスプレイなんて無かったような気がしますが、リニューアルしてから相当、力入れているのかも知れませんね。これは、定期的に参拝したくなります。

社殿

もともとは「神明社」でしたが、その後、村社に昇格した際に「天祖神社」に改称、2019年(令和元年)には、皆に親しまれている別称『蛇窪神社』が通称表記に格上げされたとの事。

拝殿の右奥に進むと、いよいよ”白蛇様”のいらっしゃるエリアへ。

参拝推奨順路

ご丁寧に、参拝推奨順路を書いた貼紙までありました。これに従って、参拝します!

撫で白蛇

まずは2匹の白蛇様が絡まった「撫で白蛇」。
この2匹は夫婦で、大きい方が女性なのだそうです。脱皮していく蛇のように、気力の復活や開運を祈願するらしい。特に参拝の仕方は書かれていませんが、2匹の蛇の頭をなでなで。

「撫で白蛇」の両脇の納め処には、とぐろを巻いた白蛇の置物と可愛らしい巳の日限定の「巳くじ(みくじ)」。どちらも可愛らしく、うちの神棚に置いておきたい。

元宮 蛇窪龍神社

「蛇窪龍神社」は蛇窪龍神を祀る、蛇窪神社創建前の神社との事で、1000年以上の歴史があると伝えられている蛇窪の守護神です。

目を見張るのが、鳥居横の全長8mもある巨大な”白龍”。神社には他にも7匹の白蛇の像が置かれているのですが、『蛇窪神社』のホームページによると、神様の使いである白蛇が、8匹目で白龍になると言う云い伝えを表現しているのだそうです。白龍の造形が印象深く、脳裏に焼き付きます。

祠のまわりには7匹の白蛇たち。大きいの、小さいの色々なタイプの白蛇がいますが、巻物をくわえているのが気に入りました。

手順を確認しながら、”金運アップ”の「白蛇清水」での銭洗いを行います。

白蛇種銭

初穂料200円(ミニマム)で「白蛇種銭」を頂き、石臼の上の金の皿の上に載せて、ゆっくり回します。

銭回し祈願

「巳の日」は12日に1度、「己巳の日」は60日に一度、巡ってくるようなので、こういう日が人気の参拝日なのかな。ここも順番待ちしているのかも知れませんね。

白蛇清水 銭洗い所

ザルに「白蛇種銭」と自分のお金を入れて、白蛇清水で清めます。水が流れ出る石の上にいらっしゃるのは弁財天。なるほど、弁天様の化身は龍や蛇と言われていますし、ここは都内の隠れた”銭洗い弁財天”だったんですね!

白蛇辯財天社

改修工事で綺麗に整備されたお社。狛蛇?がお出迎えします。
『白蛇辯財天社』の御祭神は、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)、田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)。
「白蛇辨財天社」が出来るまでのヒストリーが面白く、鎌倉時代にもともと社殿近くの清水が湧き出る所に住んでいた白蛇が、時と共にその場所が無くなり、現在の戸越公園付近に棲むようになったが、土地の旧家森谷友吉氏の夢枕に白蛇が現れ「一日も早くもとの元の住みかに帰してほしい」言い、それを宮司さんに伝えた事により、辨財天社を建立する事を決めたらしいです。どの時代の宮司さんかは不明。

社殿の手前の朱塗りの橋は「夢巳橋」と呼ばれています。夢を見るの「見」を「巳」に置き換えているなんて上手い!

とぐろの巻き方と首のもたげ方が見事な蛇の石像ですね。蛇の滑らかな動きがよく表現されているので思わず見入ってしまいます。角度を変えて、写真を何枚かパチリ。優しい表情ですね。

白龍の滝・龍神の玉

向かって右側の蛇さんの後ろに「白龍の滝」。

流れ落ちる水の音が気持ち良い場所です。白龍様が守る「龍神の玉」とは池の底に沈んでいる石の事だろうか。

滝壺近くの大きな石の上に”蛇の模様を施した石”を発見!

社殿のまわりのあちこちで、”蛇さん”が見守っています。

みーくん・しーちゃん

本殿横に何やら、小さな小屋があったので覗いてみると、『蛇窪神社』は、本物の白蛇を飼っているらしい!この日は展示されていませんが、どうやら、オス・メス2匹の白蛇のようです。

法密稲荷社

境内社「法密稲荷社」を参拝。ここも綺麗にリニューアルされています。
もともとは京都の「伏見稲荷大社」の御分霊を祀ったものらしい。

まるで紙粘土でつくったかのような狐の像も脳裏に残る造形。「蛇窪龍神社」の白龍と同じ作者の方が造られた像かも知れない。

調べてみると、やはり、御鎮座七百年を記念した建て替えらしい。
『蛇窪神社』のホームページによると、稲荷社の由緒を後世に伝える為、「法密稲荷社」に改名する事に至ったとの事。

ここも綺麗に整備されたばかりなので、参拝していて気持ちが良い。
たくさん並べられた提灯が綺麗です。

新生の『蛇窪神社』は今の時代に合った、かつ地域住民にも愛される神社。「己巳の日」に再訪しておみくじを引いてみたくなりました。

基本情報

・名称:蛇窪神社
・住所:東京都品川区二葉4-4-12
・電話:03-3782-1711
・駐車場:なし(近隣コインパーキング利用)
・公式HP:
・アクセス
  -都営浅草線「中延駅」徒歩5分
  -東急大井町線「中延駅」徒歩6分
  -東急大井町線「戸越公園駅」徒歩12分
  -JR横須賀線「西大井駅」徒歩8分