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【英勝寺】鎌倉唯一の尼寺へ~竹林・洞窟・季節の花が魅力のお寺

こんにちは。今回は鎌倉の『英勝寺』の参拝レポートです。
鎌倉観光の王道ではないかも知れませんが、閑静な場所に建つ境内は、数々の重要文化財の建造物、四季折々の草花が魅力。再訪したくなる寺院です。”鎌倉唯一の尼寺”と言うキャッチフレーズも気になり、拝観に行ってきました。

境内入口

お寺っぽくない雰囲気の入口です。総門はあるのですが常時開けていないらしく、洋風な雰囲気のある、この門から入ります。「鎌倉駅」西口から北鎌倉駅方面に向かい徒歩15分ほど、線路沿いの塀に囲まれた閑静な場所にあります。
『英勝寺』は山号 東光山、浄土宗のお寺で、創建は寛永十三年(1636年)。
なお、拝観は有料で、大人(高校生以上)300円。(2023年2月時点)

秋の境内

『英勝寺』を参拝したのは12月上旬。鎌倉は、ちょうど紅葉の見頃の時期でした。
さて、順番に境内の建造物を観て行きます。

鐘楼

山門

国の重要文化財の「鐘楼」と「山門」。

仏殿

同じく、国の重要文化財である「仏殿」。御本尊は阿弥陀如来で、徳川三代将軍家光寄進と伝えられています。
開基 英勝院尼は、太田道灌公の5代の子孫で、徳川家康夫人。戦場に同行したとされる方で、家康軍の関ケ原の合戦の勝利を祝い、「お勝」の名前を賜った方です。家康の死後、出家し、太田家ゆかりのこの地に「仏殿」を建てたのが『英勝寺』の始まり。

金毘羅宮

石をくり抜いて造った”やぐら”の中に小さな祠がある「金毘羅宮」。このあたりの紅葉も綺麗でした。

観音様と太子堂

切り立った崖が、如何にも鎌倉のお寺らしいです。それにしても迫力があります。

階段を上ると、正面に観音様、左側の小さな祠が太子堂。

立入禁止の看板が立てられていますが、登って行きたくなるような”手掘りの石段”。一体、どの時代につくられたんでしょうね。崖の中ほどに掘られた”やぐら”に石仏が確認できます。阿弥陀三尊像らしい。

三霊社権現

そして、山門近くの崖の壁面のは、中を見学できる洞窟があります。これは珍しく、『英勝寺』の見どころの一つ。

入口と出口があり、上の写真が入口、下が出口です。

洞窟はおおよそ10mほどの長さ。恐らく、手掘りでつくったのかと思いますが、この手の洞窟は、ちょっと冒険心を掻き立てられますね。”境内にある洞窟探検”なんて貴重な体験です。

洞窟の中には石仏が安置されており、三霊社権現像と呼ばれるものらしい。

洞窟の中から出口の穴を見ると、大きく感じますが、外から見ると随分と小さいですね。やぐらのような石室の中に洞窟の穴がある面白い構造です。

竹林

竹林のエリアへ。
鎌倉で竹林と言えば、竹の寺「報国寺」を思い浮かべますが、『英勝寺』の竹林もなかなか風情があります。

竹林の中は、遊歩道が整備されており、石塔や岩などが配されています。「報国寺」の竹林に比べると規模的には小さいですが、観光の方も少ないので、まったりした時間を過ごせるかと。

穴場的存在の『英勝寺』。「鶴岡八幡宮」や「小町通り」から徒歩5~6分くらいなので、少し足を延ばして拝観に行かれる事をおすすめします。

基本情報

・名称:英勝寺
・住所:神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-16-3
・電話:0467-22-3534
・拝観時間:9~16時
 ※木曜日は定休日
・拝観料:大人300円,高校生200円
     中学生以下100円
 ※2023年1月時点
・駐車場:なし
・アクセス
 ‐JR横須賀線/江ノ島電鉄
 「鎌倉駅」から徒歩15分