こんにちは。今回は、千葉県館山市にある『崖観音 大福寺』の参拝レポートです。地層むき出しの断崖絶壁に建つ仏閣がすごいインパクトの『崖観音』。観音堂の舞台から見下ろす館山湾の眺めは、なかなかの絶景です。
崖観音 大福寺
『崖観音』として知られている普門院 船形山 大福寺は、真言宗智山派のお寺。
観音堂の御本尊は十一面観世音菩薩で、崖の中腹にある祠に刻まれています。
「大福寺」のホームページによると、養老元年(717年)に行基が、地元漁民の海上安全と豊漁を祈願して、船形山の岩壁の岩に十一面観世音菩薩を彫刻をした事が始まりとされ、その後、慈覚大師が、観音堂などを創建したと伝えられています。
風情ある境内の樹木を見ながら、早速、参拝に向かいます。
何度見ても、スゴイ場所に建てたなぁと感心しきり。
境内案内図
本堂から崖観音までは、ゆっくり歩いても4~5分程度。そんなに時間はかかりません。
なお、駐車場は2ヶ所あり、本堂前の駐車場は行き着くまでの道が狭いので、県道302号沿いのトイレがある駐車場に停めるのが良いかも知れません。
Googleで行先設定すると本堂前の駐車場まで連れていかれるので注意。
本堂
まず、大日如来が安置されている本堂を参拝します。
ソテツ
本堂前の一対の立派なソテツ。
この木、南房総の寺社の境内に植樹しているケースが多いような気がします。何か、南国の雰囲気がありますよね。
鉄を肥料にすると生育状態が良くなるらしく、枯れてしまいそうな時に鉄の釘を打ち込むと復活した事から、漢字名は「蘇鉄」になったとか。
延命地蔵尊
ソテツのすぐ横には「延命地蔵尊」。
階段を上り『崖観音』へ。真下から見ると、崖の上の部分の岩が前にせり出しているんですね。
お不動さま
『観音堂』へ行く階段の途中にある「お不動さま」。同じ真言宗智山派のお寺なので、成田山なんですかね。
そして、「お不動さま」の先に見える朱塗りの建物が「観音堂」です。風化した岩肌が迫力ありますね!
手水舎からの眺望。海がキラキラ輝いていて綺麗です。
観音堂
「観音堂」は、火災や豪雨、震災による焼失・倒壊を繰り返し、その度に再建して現在に至っている模様。近年では経年劣化による大規模改修を行い、2016年に完成しているそうです。
崖観音からの眺望
”清水の舞台”ならぬ”大福の舞台”ですかね。館山湾を見下ろす素晴らしい眺望。気持ちの良い場所です。左下の見えるのが、先程参拝した本堂。
「観音堂」の内部。2016年にリニューアルされているので、まだ綺麗。ちょっと豪華絢爛です。
内部の装飾で特に目を見張るのが、天井絵。南房総の植物を中心に全108枚も描かれています。なかなか見応えありますよ!
館山・南房総エリアのドライブ、観光の際には、参拝をおすすめしたい『崖観音 大福寺』でした。
基本情報
・名称:船形山大福寺 崖観音
・住所:千葉県館山市船形835
・電話:0470-27-2247
・駐車場:あり
・HP:大福寺
・アクセス
-JR内房線「那古船形駅」より徒歩15分