ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【金時山・公時神社】「金太郎伝説」の山へ登ろう!

こんにちは。箱根外輪山の中で最高峰の『金時山』登山のレポートです。
日本三百名山のひとつで、山頂付近の急な傾斜がイノシシの鼻のように見える事から、古くは猪鼻嶽とも呼ばれていたそう。登山初級者にも登りやすい人気の『金時山』、今回は”最短ルート”でのトレッキングに挑戦してみました!

公時神社

まずは『金時山』トレッキングに行く前に、「公時(きんとき)神社」参拝に立ち寄ります。御祭神は坂田公時(さかたきんとき)。この地で育ったとされる、幼少の頃の名前が、ご存知「金太郎」の事ですね。

いまだに謎の多い坂田公時。平安時代の武将で源頼光の四天王の一人であったとか、酒呑童退治に活躍したとか、様々な伝説はありますが、詳細については不明で、実在の人物か、架空の人物なのかの議論がある模様。「金太郎伝説」の地も、神奈川県足柄だけでなく、岡山県、静岡県など日本各地にあるんですね。

どなたが奉納されたのか、大きなマサカリのオブジェを発見!

実は「公時神社」は『金時山』への登山口でもあり、金時山登山のポピュラーなコースとして知られています。上りは1時間50分、下りは1時間20分ほどが標準的なコースタイムなのだそう。今回は、このコースよりも短時間で登頂できる場所からのスタートです。

社務所にも大きなマサカリが!小田急箱根高速バスの奉納のようです。

金太郎と言えば、熊との相撲。社務所前のベンチには、熊のオブジェが柱に向かって、稽古していました。

このニワトリは、神社が飼育しているらしく、社務所前の森に放し飼いにされているみたいです。社務所に鳥のエサが売っていましたが、この鶏たち用のエサなのかな。

金時見晴パーキング

「公時神社」から車で7分ほどで、「金時見晴パーキング」到着!
マサカリの形をした看板が目を引きますね。今回は、ここから『金時山』を目指します。20台以上は駐車可能な無料パーキングですが、トイレはありませんので、先程の「公時神社」近くの公衆トイレなどを利用する事になります。
(金時山山頂にトイレはあります。有料チップ制)

はこね金太郎ライン

『金時見晴パーキング』の場所を確認しておきます。
「箱根金太郎ライン」とは、神奈川県南足柄市矢倉沢と箱根町仙石原を結ぶ県道731号の事で、全長は約11㎞、2021年に開通したばかりのルートです。
このルートの途中に『金時見晴パーキング』があり、ここが『金時山』までの最短登山コースです!

ハイキングコース入口

駐車場の隅にハイキングコースの入口があります。
ハイキングと言うと、起伏が激しい所ではなく、若干平坦な山道を歩いて行く…というイメージがありますが、それよりは、ちょっとキツイかも知れません。

金時山までは駐車場から45分!
金時見晴パーキングが出来てから、だいぶ短時間で登れるようになりましたね。

熊出没注意。最近はどの山でも見かけるので、あまり気にはしていませんが、金太郎の育ったと云われる所であれば、熊がいても不思議ではないですね。金太郎のように熊にまたがり手懐ける事は無理ですので、念の為、熊鈴は持っておいたほうがいいかも知れません。

登山道

駐車場からは、緩やかな笹薮の道を進んでいきます。

暫く歩くと、巨石のある見晴らしの良い場所に出ます。ここが矢倉沢峠付近らしい。

遥か遠くに「芦ノ湖」が見えてきました。

最初は、良く整備された階段の登山道、だんだんと岩っぽい急な坂に。

「ハイカーのみなさんへ」の看板まで来たら、所々に固定ロープも張られている、ごつごつした岩の急な登り。ここを上り切れば頂上です。

そして最後は、先に頂上がある!と一目でわかる景色を見ながらのフィニッシュ。

金時山 山頂

標高1212mの『金時山』山頂に到着。山頂標識がカッコいい。今日は”マサカリづくし”ですね。

「天下の秀峰 金時山」の標識と富士山とのコラボ。
よ~く見てみると、この標識のあたりは「静岡県小山町」で、マサカリの山頂標識付近は、神奈川県箱根町。頂上が県境になっているんですね。

やはり、冬は空気が澄んでいて「富士山」がくっきり見えます。
登ったのは12月中旬。晴天に恵まれ「富士山」が見える確率が高い月は、12~1月なのだそう。

眼下の仙石原、奥に見えるのが芦ノ湖。

金太郎茶屋

山頂にある二つのうちの一つ「金太郎茶屋」。箱根町側の茶屋のようですね。
麺もの中心のメニューで「まさカリーうどん」が名物?なのだとか。

元祖 金時茶屋(金時娘の茶屋)

お店は閉まっていましたが、こっちは静岡県小山町側の茶屋。
金時娘と呼ばれる、この茶屋で、14歳の時からずっと切り盛りしてきたおばあさんが有名のようですが、さすがに今はもう居ないのかな。この茶屋、『金時山』を何百回も登山された方の名前が書かれた木の札を天井から吊るしているようです。次回登山した時は、それを見てみたいな。16年かけて5000回登頂された方もいらっしゃるらしい。

猪鼻神社

山頂のトイレの前に3つの祠がありますが、これが「猪鼻神社」。
山頂を境とする3つの村、それぞれが石祠を祀っているのだそうです。

『金時見晴パーキング』から登れば、往復2時間もあれば駐車場に戻って来れますので、箱根観光に組み入れてみるのも良いかもしれませんね。運動靴でも可能かと思いますが、滑りやすい箇所、急な岩場もありますので注意が必要です。

基本情報

・名称:公時神社
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1181
・電話:0460-83-8232
・駐車場:あり(参拝者専用)

公時神社⇒金時見晴パーキング
※金時見晴パーキングは約35台駐車可能、トイレ無