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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【ホテル雅叙園東京 百段階段】和のあかり×百段階段2022「光と影・百物語」鑑賞

こんにちは。
東京都目黒区にある『ホテル雅叙園東京 百段階段』の企画展に行ってきました。
東京都指定有形文化財の古い木造の建物の和室をギャラリーとしている『百段階段』。
脱いだ靴を手渡されたビニール袋に入れ、日本間の展示室を巡っていきます。

和のあかり×百段階段2022

「和のあかり×百段階段」は毎年夏の期間に開催されるシリーズ企画。
今年のテーマは「光と影・百物語」です。
百番目の怪談を語り終えた時、本物の怪異が現れるとされる「百物語」。
果たして「和のあかり」とどんなコラボになるのでしょうか。
開催期間は、2022年9月25日(日)まで。観覧料は一般1,500円。

ホテル雅叙園東京

『目黒駅』から急な坂道を下って行くと3分程で『ホテル雅叙園東京』前に到着。
全室スイートルームのラグジュアリーなホテルです。
「目黒雅叙園」と言ったほうがピンとくる方も少なくないと思いますが、昭和初期に、創業者・細川力蔵が、料亭を開業したのが始まりで、現在はワタベウェディング傘下のホテル・結婚式場・レストラン等の複合施設。

ゴージャスな雰囲気ただようホテル館内。

百段階段エントランス

ホテルの正面玄関を入って、すぐに『百段階段』のチケット売場と入口があります。
浴衣を着た女性の方が随分いました。どうやら、宿泊の方みたいで「都民割」を使っているのかな。一人1泊5,000円も補助してくれるのだから、だいぶお得ですよね。

『百段階段』は専用エレベーターで上がっていきます。内装が豪華ですね!

エレベーターが到着し、扉が開くと「金魚ちょうちん」がお出迎え。

今回の企画展は、写真撮影OK。
では、靴を脱いで、早速『百段階段』へ向かいます。

百段階段

『百段階段』は、旧目黒雅叙園3号館にあたり、1935年(昭和10年)に建てられた、東京都の有形文化財に指定されている歴史ある木造建築物。構造的には、斜面に建てられた4つの建物を階段廊下でつないだ造りになっています。

建物内は、階段で結ばれた7つの部屋があり、各部屋の天井や欄間には、当時の著名な画家たちが描いた絵と豪華な装飾が施されています。装飾の美しさとアートな作品のコラボは必見!一見の価値があります。

十畝の間

まずは、最初の部屋へ。
蜘蛛の巣にかかった蝶の影絵をつくりだすオブジェが部屋の中央に配されています。雰囲気のある光と影の空間です。

ディスプレイされた、花や葉っぱのオブジェには絶妙な加減の照明。

漁樵の間

この部屋のテーマは「竹あかり」。
何故か「竹」って和のイメージがありますよね。

ここは『百段階段』の7つの間の中で、装飾がいちばん豪華絢爛な部屋なのかと。柱なんかスゴイ!思わず、見入ってしまいますね。室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられているとの事。

草丘の間

この部屋は、歌舞伎の世界に観る「恋の情念」を「創造的なあかり」として表現。「和傘」と「灯篭」でつくるのは「怪異談・牡丹灯籠」の世界との事です。

「傘」のディスプレイの反対側には、井戸と柳のオブジェが配されたエリア。
柳の下にいるのは”のっぺらぼう”?

井戸の中を覗くと、能面が…。ちょっとだけ、夏の涼が感じられるかも知れません。

静水の間

「さかさまのあかり」がテーマの部屋。
身長が2mくらいある巨大な”もののけ”のオブジェが、今にも動き出しそうで迫力があります!身にまとっているマントのデザインもいいですね。
「さかさまのあかり」は、水晶玉を通して見ると、逆さまに見えると言う意味か?

妖怪提灯

廊下途中に「妖怪提灯」がディスプレイされた小部屋。
ほのかな灯りに照らし出される妖怪たちのイラストがいい雰囲気。

星光の間

ここは、妖怪に関する彫刻や絵画などが展示されている間。

「アマビエ」やら「鵺(ぬえ)」やら、色々な妖怪たち。造形作家・細山田匡宏氏の作品です。「アマビエ」がつぶやく、”ニンゲン コワイ”の一言が深いなぁ。

ここは「化け猫」のコーナーでしょうか。「見たな~」って感じですね。鏡に映った眼が恐い!

屏風を突き抜ける「化け猫ちゃん」。尻尾が二つある!

畳から、ぬぅ~っと出て来る「化け猫ちゃん」。これら「化け猫ちゃん」の作品は、造形作家・小澤康麿氏 作。

キンキンに冷房の効いた部屋の「雪女」?、皿洗いをする「河童」。ユニークな妖怪の絵ですね。画家・鈴木ひょっとこ氏の作品。

清方の間

この部屋のテーマは「光と影」。

色々な照明とオブジェがつくりだす”光と影”が、風情あるしっとりした空間をつくり出しています。

頂上の間

最後の「頂上の間」は、「いけばな」と「アート」の部屋。
今までの部屋とは違う、自然光が差し込む部屋です。「光と影」と言う点では、”朝のひかり”がテーマのようですね。
百物語の怪談が語り終えられ、100段の階段を上りきった時に本物の怪異が現れるとされていますが…..無事に朝を迎えられたと言う事なのだろうか。

百段階段は、99段

実は99段だった『百段階段』。
諸説あるようですが「縁起担ぎ」と言う説が有力のようです。

比較的リーズナブルな料金で気軽に観覧できる『ホテル雅叙園東京』のギャラリー。
企画展毎に立ち寄りたくなりますね。

基本情報

・名称:ホテル雅叙園東京
・住所:東京都目黒区下目黒1-8-1
・電話:03-3491-4111
・HP:https://www.hotelgajoen-tokyo.com/

アクセス

〇JR/東急目黒線/南北線
『目黒駅』より徒歩3分