ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【東京ガーデンテラス紀尾井町】「パブリックアート」と「季節の花々」を巡る散歩

こんにちは。今回は『東京ガーデンテラス紀尾井町』を散策します。
『東京ガーデンテラス紀尾井町』は、グランドプリンスホテル赤坂跡地に建つ、大型複合ビル。オフィス、ホテル、商業施設等が入る「紀尾井タワー」と賃貸マンションの「紀尾井レジデンス」、そして「赤坂プリンス クラシックハウス」で構成されます。
敷地内には緑地を整備し、自然に近い生態系の形成に貢献する”まちづくり”を推進しており、その中にパブリックアートを点在させた設計になっています。

東京ガーデンテラス紀尾井町

プリンスホテル最高級の「ザ・プリンスギャラリー」も入っている『東京ガーデンテラス紀尾井町』。敷地は広く散策しがいがありそうです。
早速、レジデンス付近から「テラスの小道」と呼ばれる弁慶濠沿いの通路の方へ、パブリックアートを探しに歩いて行きます。

紀伊和歌山藩徳川家屋敷跡

『紀尾井町』の町名は、江戸時代にここにあった大名屋敷、紀伊(和歌山)、尾張(名古屋)、井伊(彦根)の三家に由来します。それぞれの頭文字を繋げたんですね。
「空玉/紀尾井町」

青木野枝 作

本日、最初のパブリックアート!
大小様々な鋼鉄製のリングが繋がっています。「空玉」=そらたまと読むそうですが、「空玉」って何だろうか。リングが、空に向かって弾けて飛んでいるようには見えます。

紀尾井桜テラス

開催は終了していますが、桜の季節の期間限定のイベントとして、「桜・紀尾井町駅」「紀尾井桜テラス」をオープンし、和歌山(紀州)、愛知(尾張)、滋賀(彦根井伊)の「名産品展」等が行われたようです。桜の模様を施したピンクのポールと赤・黒のコントラストが綺麗な長椅子が、いい雰囲気。
夜は、ピンクのポールがライトアップされていたようなので、来年も開催されるのであれば、ぜひ行ってみたい。

「Echoes Infinity ~Immortal Flowers~」

大巻伸嗣 作

カラフルな「蝶」と「花」のパブリックアート。この作品だけでなく、この先に同じく、「蝶」と「花」をモチーフにした作品が二つあり、3つ作品の総称を「Echoes Infinity ~Immortal Flowers~」としているようです。

一つ目の作品のすぐ先に、今度は青い蝶とピンクの桜。青い蝶が飛び立ちそうですね。

カラフルな花々に蝶たちが集う、高さ8mの巨大な作品。大きさもさることながら、作品重量も約9トンもあるそう。『東京ガーデンテラス紀尾井町』のシンボル的な存在のひとつですね。正面入口前に設置されており、人々をお出迎えします。

「Echoes Infinity」とは、この作者の方のシリーズのようです。作品のまわりをぐるりと一周、見上げてもみたりして鑑賞。作品の中に鏡面になっている部分があり、彫刻や周りの景色が映り、作品のボリューム感がアップしているように見えます。

「System No.31」

ジュリアン・ワイルド作

よ~く見ると、一本一本のパイプがくっ付いて、作品全体を形づくっています。作品を正面から見ると球状に見えますが、横から見ると楕円形なのも面白い。

光の森

「光の森」と呼ばれる敷地内の”緑豊かなエリア”。

「光の森」から続く「芽生えの庭」エリアへ。八重桜も咲くガーデンにパブリックアートが潜んでいますね。

「息吹く朝」

竹田康宏 作

木々や花々がいっぱいのエリアに”ピッタリ”のパブリックアート。地中から出てきたばかりの芽をモチーフにしているのでしょうか。

ガーデンの花々

綺麗に整備された”春のガーデン”を見ながら、”都会のオアシス”で、しばし休憩。

「ヨヨ」

隠崎麗奈 作

真珠をモチーフにした作品のようです。バラの庭園の中に設置されており、バラの花が咲く5月は、作品とのコラボが楽しめそうです。

赤坂プリンス クラシックハウス

東京都指定有形文化財の「旧李王家東京邸」で「旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館」であった古い洋館。現在は、レストランやバー、バンケットを備えた「赤坂プリンス クラシックハウス」になっています。歴史を感じさせる重厚な造りで、見応えのある建造物です。

ラナンキュラス

「赤坂プリンス クラシックハウス」正面玄関の花壇に群植された「ラナンキュラス」。これだけ沢山の「ラナンキュラス」が咲いている所は珍しいかも知れません。豪華な花壇に感激。5月初旬迄は楽しめるのかと。

「White Deer」

名和晃平 作

白い大きな鹿のパブリックアート。「赤坂プリンス クラシックハウス」前の広場に展示されています。バックの歴史的建造物とのコラボも絵になりますね。鹿の剥製の全身を3Dスキャンして得たデータをもとに製作されたとの事です。「White Deer」の体がうねったデザインになっているのも目を引きます。

現代建築の中に佇む姿も絵になっています。ビルの谷間の向こうを見つめて、何を思っているのでしょうか。空に伸びる立派な角が、何かを物語っているようにも見えます。

「the wind of self」

坪田昌之 作

「紀尾井レジデンス」入口付近にある大理石の彫刻。前庭に溶け込みすぎており、あやうく見落とすところでした。ちなみに、同じ作者の方の同タイトルの作品が、兵庫県に2か所、設置されているようです。

『東京ガーデンテラス紀尾井町』散策は、これにて終了。
ここの周辺には「皇居」は勿論の事、「国会議事堂」や「日枝神社」「豊川稲荷東京別院」の神社仏閣などがあり、見どころ満載。こうした名所巡りの合間の”スパイス”として、パブリックアート巡りを加えるのも面白いかと思います。では、また。

基本情報

・名称:東京ガーデンテラス紀尾井町
・住所:東京都千代田区紀尾井町1-2他
・電話:03-3288-5500
・駐車場:あり(有料)
・HP:https://www.tgt-kioicho.jp/

アクセス

〇東京メトロ
半蔵門線/有楽町線/南北線
「永田町駅」9a出口直結
・銀座線/丸の内線
「赤坂見附駅」D出口より徒歩1分

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