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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

『東京・墨田区』神社巡り【牛嶋神社・三囲神社・高木神社】

こんにちは。今回は、東京都墨田区に御鎮座する神社めぐり。『牛嶋神社』『三囲神社』『高木神社』の3社を巡ります。「東京スカイツリー」や「スーパードライホール」等、近代的な建築物も観賞しつつ、隅田川にも近い神社を参拝します。

隅田川

「浅草駅」から隅田川を渡り、墨田区に入ります。
最初に参拝するのは、「隅田公園」内にある『牛嶋神社』。「浅草駅」から徒歩10分くらいです。隅田川沿いを歩いて行きます。

ややこしいのが、墨田区の「墨」と隅田川の「隅」の漢字が違う事。もともと「隅田村」や「隅田町」など「隅」を使う表記の方が、ポピュラーであったものの、「墨田区」が誕生した昭和22年時点、当用漢字表に「隅」が無かった事から、「隅田区」にはならず。また、「隅田川」と命名されたのは、「墨田区」誕生からだいぶ後になってからで、今でも隅田川周辺には「墨田」と「隅田」が混在しています。

勝安芳の像(勝海舟)

隅田川沿いを歩いていると、墨田区役所の脇にある「勝海舟の像を発見」。何でこんなところにと思いましたが、生誕の地が、墨田区でした。

スーパードライホール

墨田区に来たからには、この建築物は見逃せません。いつ見ても、インパクトのあるオブジェですね。
”うんこビル”の愛称で親しまれるアサヒビール「スーパードライホール」。
フランスの有名デザイナー・フィリップ・スタルク氏によって設計され、1階から3階にはレストランが入っています。
屋上の金のオブジェは、燃え盛る炎を表現したものであると知られていますが、改めて調べて見ると面白い事が判明。”本当は金のオブジェを垂直に立てるつもりが、構造上の問題により、ごろんと寝てしまう事になった”らしいです。(Wikipediaより)

牛嶋神社

『牛嶋神社』へ到着。立派な社号碑です。

〇御祭神
・須佐之男命(すさのおのみこと)
・天之穂日命(あめのほひのみこと)
・貞辰親王命(さだときしんのうのみこと)

〇ご由緒
貞観二年(860年)、慈覚大師の御神託により創建。五年に一度の大祭では、鳳輦(牛車)を中心とする古式豊かな行列が巡行する。(引用元:東京都神社庁HPより)

三ツ鳥居と拝殿

『牛嶋神社』の見どころのひとつである珍しい「三ツ鳥居」。関東地方だと埼玉・秩父にある三峯神社の「三ツ鳥居」が有名です。
「三ツ鳥居」にはくぐり方があるようで、「茅の輪くぐり」のように”∞(無限大)”を描いてくぐるみたいです。

「三ツ鳥居」を抜けると、左手に”獅子の子落とし”らしき像。子供の獅子が、あまり獅子らしく見えなかったので、最初はわかりませんでした。

撫で牛

ご存知、「撫で牛」。千羽鶴とのコラボが綺麗ですね。

傘おみくじ

今回、”傘のおみくじ”をはじめて引いてみました。果たして、今日の運勢は…。

結果は大吉!傘のおみくじなので、”快晴(大吉)”と書いてあるのが面白いですね。

『牛嶋神社』の参拝を終え、『三囲神社』へ。『牛嶋神社』参道の鳥居越しに、墨田区のランドマーク・「東京スカイツリー」を眺望します。いつ見ても心躍る建築物ですね。

三囲神社

『牛嶋神社』から徒歩5分程で、『三囲神社』に到着。『三囲神社』と書いて、”みめぐりじんじゃ”と読みます。

二の鳥居から拝殿を眺めます。

拝殿

〇御祭神
・宇迦御魂之命(うがのみたまのみこと)

〇ご由緒
創建年代は不詳。文和年間に、近江三井寺の僧が当地で荒れた祠を見つけ、改築しようとしたところ、地中より白狐にまたがる神像が出土、すると白狐が現れて、神像のまわりを三回巡って消えた事から「みめぐり」との名になったとされている。

三囲のコンコンさん

優し気な表情で、にこやかな狛狐。「コンコンさん」と呼ばれているそうです。
境内の説明板によると、目尻の下がった温和な表情を、このあたりの職人の、言葉で「みめぐりのコンコンさんみてぇだ」と言ったそう。

ライオンの狛犬

何故か、デパート「三越」のライオン像。調べて見ると、『三囲神社』と「三越」の繋がりは深いようです。三井家が江戸に進出し、「三越」の前身である呉服問屋「越後屋」を創業、『三囲神社』の”囲”の文字は、”三井の井”が入っており、三囲は三井を守っていると考えられ、昔から、三井家に崇敬されてきたようです。
その為、2009年に閉店した「三越池袋店」のライオン像が奉納された模様。
『三囲神社』が、あの三井家の守り神だったとは知らなかった。

苔むす境内

『三囲神社』の魅力のひとつでもある”境内の苔むすエリア”。本殿左側の木々に覆われた林の中にあります。苔に木洩れ日があたり、風情がありますね。

三角石鳥居

「三柱鳥居」とも呼ばれる珍しい鳥居。
説明板に”三井邸より移す”と書かれています。恐らく、三井家の事なのでしょう。鳥居の真ん中に井戸があるのは、やはり、三井だから?

境内社

境内奥の境内社のお稲荷様。商売繁盛と言う事で、ここも三井家と関係あるのだろうか。

高木神社

『三囲神社』と『高木神社』は約1㎞ほど離れています。徒歩15分くらいでしょうか。
若干狭い通りを入った、住宅街の中に御鎮座します。
通称「おむすび神社」と言われる神社です。境内は広くなく、こじんまりとしています。

拝殿

〇御祭神
・高皇産靈神(タカミムスビノカミ)
〇ご由緒
・応仁二年(1468年)創建、古くは「第六天社」と呼ばれていましたが、明治時代初期の神仏分離の制度で、高皇産靈神の別名「高木の神」から高木神社と改称。

絵馬までおむすびの形をしている『高木神社』が何故、「おむすび神社」と呼ばれているかは、御祭神の名前から来ているんですね。
高皇産靈神(タカミムスビノカミ)=結びの神=おむすびの神
高皇産靈神は、「万物生成」「心願成就」「交渉・相談事がまとまる」とのご神徳があり、”人と人とを結びつける”と言う理解にもなる為、”むすびの神様”なのでしょう。

結び石

おむすびのような形の”結び石”。たくさんの弓矢が地面にささっているのが気になりますね。”キューピットの矢”的な意味があるのでしょうか。

たくさんのおむすび

レゴでつくられた”おむすび”を発見!これは神社が置いたものだろうか、それとも参拝者が置いて行ったものだろうか。いずれにしても、”粋な計らい”ですね。

灯籠に置かれた”おむすびの置物”が、何とも可愛らしい。

むすび石

おむすびの絵を描いた小石が、灯篭の台座の上にぎっしり。御朱印を授与された方に、もれなく「むすび石」がひとつ付いてくるようです。「むすび石」は、手に取った方に様々なご縁がありますようにと御祈祷されたもの。ここにあるのは、持ち帰らずに奉納したのでしょうか。よ~く見ると、可愛い顔を描いた普通の小石も混じっていますね。

これにて、今回の『東京・墨田区』神社巡りは終了。
「東京スカイツリー」観光がてらの参拝もいいかも知れませんね。では、また。

基本情報

〇牛嶋神社
・住所:墨田区向島1-4-5
・電話:03-3622-0973
・駐車場:なし

〇三囲神社
・住所:墨田区向島2-5-17
・電話:03-3622-2672
・駐車場:なし

〇高木神社
・住所:墨田区押上2-37-9
・電話:03-3611-3459
・駐車場:なし
  ※駐車スペースあり(確認要)
・HP:高木神社

アクセス

〇牛嶋神社
・都営浅草線
「本所吾妻橋駅」より徒歩3分
・東武スカイツリーライン
「とうきょうスカイツリー駅」より徒歩3分
・東京メトロ銀座線
「浅草駅」より徒歩10分

〇三囲神社
・東武スカイツリーライン
「業平橋駅」より徒歩7分
・都営浅草線
「本所吾妻橋駅」より徒歩8分

〇高木神社
・東武スカイツリーライン
「曳舟駅」より徒歩5分
・東京メトロ半蔵門線・都営浅草線
「押上駅」より徒歩7分

Google Map

牛嶋神社⇒三囲神社⇒高木神社