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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【池上本門寺】見どころ満載!「参拝」と「桜のお花見」と「パブリックアート鑑賞」

こんにちは。東京都内・人気のお花見スポット『池上本門寺』。
広大な敷地内に建つ様々な仏閣を巡っていく、見どころ満載のお寺です。特に春のシーズンは、五重塔と桜のコラボが有名な場所で、多くの花見客が訪れます。
また、参道に隣接する『池上会館』の屋上庭園に設置されたパブリックアート鑑賞も楽しく、桜の季節は「参拝」「お花見」「パブリックアート鑑賞」の”一粒で三度おいしい”散策がお薦めです。

総門

東急池上線『池上駅』を下車、「池上本門寺通り商店街」を通り、案内看板に沿って歩いていくと『池上本門寺』総門に到着。シンプルながら存在感がありますね。

〇概要
・山号:長栄山
・宗派:日蓮宗
・寺格:大本山
・本尊:三宝尊
・創建:弘安五年(1282年)
〇縁起
『池上本門寺』は、今から約七百十数年前に、61歳で入滅された日蓮聖人の霊跡。
日蓮聖人は、弘安5年9月8日、病気療養の為に、身延山を出て、常陸の湯に向かう途中、武蔵国池上(現在の東京都大田区池上)の郷主・池上宗仲公の館で亡くなる。長栄山本門寺の名前の由来は、「法華経の道場として長く栄えるように」という祈りを込めて日蓮聖人が名付けたものとの事。
(引用元:池上本門寺HPより)

96段の石段(此経難持坂)

慶長年間に加藤清正が寄進したとされる、表参道96段の石段。「法華経 」宝塔品 の偈文 九六文字にちなんだ段数なのだそう。正式名称「此経難持坂(しきょうなんじざか)」と呼ばれる、大田区の文化財です。

仁王門

石段を上り切ると、正面に立派な仁王門。参道両側の桜が綺麗。

仁王像

仁王門は戦災により焼失した為、1977年(昭和52年)に再建されたものです。
お参りする前に、まず、仁王門手前に咲き誇る桜のお花見に行きます。

日蓮聖人説法像

『池上本門寺』境内の桜は、約100本程と多くはないのですが、仏閣とのコラボが美しいと言う事もあり、例年1万人くらいの人出があるらしい。

逆光の「日蓮聖人説法像」。像を取り囲む桜がいい雰囲気です。

日本看護婦会慰霊塔と桜。

この日は初夏の陽気となり、蕾も一気に開花。満開ですね。

桜の花のかたまりが、モコモコしています。

遠くに見えるのは鐘楼堂。仁王門手前の枝垂れる枝が風流です。

笹部桜

桜の日本古来種の保護育成や品種改良等に生涯をかけた、植物学者・笹部新太郎氏が命名した”珍しい桜”なのだそう。仁王門近くに植樹されています。

鐘楼堂前の桜

鐘楼堂の前に一本だけ立っている桜の木。枝ぶりが素晴らしく、実に風情があります。沢山の方たちが、記念撮影されていました。

見入ってしまう程の見事な満開。

半端ないモコモコのボリューム感。見ごたえがあります。

大堂(祖師堂)

仁王門同様、戦災により焼失した為、現在の大堂は昭和三十九年(1964年)に再建されたもの。

大堂・右側には桜が植林されており、仏閣とのコラボが楽しめます。

本殿

殆どの方が、本殿に行かず、大堂(祖師堂)でお参り終了していたように見えました。本殿は、大堂のさらに奥、通りを挟んだ場所にあるので、もしかしたら、本殿の存在自体、知らない方もいるのかも知れませんね。参拝の際は、お見逃しなく。

日蓮聖人御廟所

本殿のさらに奥に、日蓮聖人の御灰骨を奉安する墓塔を祀ってある「御廟所」。
静かで落ち着く、良い場所です。

多宝塔

広い境内の奥の方にある為、存在に気付かない方も少なくないのかも知れませんが、『池上本門寺』内の見逃せない建築物です。
鮮やかな赤の外観が目を引く仏閣。日蓮聖人の荼毘所(だびょしょ)跡、すなわち、火葬場の跡と云われる地に建つ塔で、国の重要文化財に指定されています。

池上の杜

境内で見つけた、面白いオブジェ。
”池上の杜”と名付けられていますが、記念撮影用のオブジェでしょうか。2匹のワンちゃんが愛らしいですね。でも、よ~く見ると、向かって左側の像が、”猫ちゃん”に見えてきました。果たして、どっち⁉

五重塔

五重塔と桜のコラボ。桜のシーズンは、この風景をお目当てに参詣される方も多いようです。

慶長13年(1608年)に建立された、関東に現存する幕末以前の五重塔のうち、最古の塔。国の重要文化財です。
『池上本門寺』の他の仏閣が、空襲により焼失する中、この五重塔は戦火を逃れる事ができたと言う事か…。

力道山の墓所

『池上本門寺』は、歴史上の人物や著名な多くの方々が、永眠されていますが、案内板まで建てられている「力道山の墓所」を見学しに行きます。

ご存知、プロレス初期のスーパースター・力道山のお墓。『池上本門寺』の見どころのひとつでもあります。銅像や碑が整備されており、随分と小綺麗ですね。

池上会館

『池上本門寺』と隣接している太田区立のコミュニティセンター。
お年寄りや体が不自由な方の為に、エレベーターで屋上まで行くと、境内と直結する構造になっているのが素晴らしい。
また、屋上は庭園となっており、街を見下ろす展望台まであります。特筆すべきは、屋上庭園を中心に、計8点のパブリックアートが展示されている事。参拝がてら、アート鑑賞も出来るんですね。
今回は、その中から3つの作品をピックアップしてご紹介。

「羽田の空に飛行機がとんだ」

藤原吉志子 作

作品タイトルが面白いですね。飛行機に見立てたトンボがいい味を出しています。

「OTA」

木戸 修 作

大田区なので、作品タイトルが「OTA」なのでしょうか。作品の形が大田区のシンボルマークに少し似ています。

「馬込文士村」

藤原吉志子 作

個人的には、池上会館に展示されているパブリックアートで一番気に入った作品。
「羽田の空に飛行機がとんだ」と同じ作者の方です。
「馬込文士村」とは、大正後期から昭和初期にかけて、大田区馬込あたりに多くの文士や芸術家が暮らしていた地域の事らしい。椅子の向きや本の置かれ方が、それぞれ個性を主張していて面白いですね。落ちかかっている椅子がいいなぁ。

これにて、今回の散策は終了。
桜の状態は、3月末日時点のもので、現在はだいぶ散っているかも知れません。毎年のお花見の参考とされて下さい。では、また。

基本情報

〇池上本門寺
・住所:東京都大田区池上1-1-1
・電話:03-3752-2331
・駐車場:あり
・HP:https://honmonji.jp/index.html

〇池上会館
・住所:東京都大田区池上1-32-8
・電話:03-3753-2241
・駐車場:あり(有料)
 ※30分/100円(2022年4月時点)
 ※社高制限2.1m迄
・休館日:年末・臨時休館日

アクセス

〇東急池上線
『池上駅』より徒歩7分

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