こんにちは。今回は、横浜市都築区川和町の「川和の乳イチョウ」の紹介。
「川和町」は鶴見川沿いに田園風景に広がる長閑な町。そんな小さな町の古木・名木を見に行きます。はるばる遠方から見に来る場所ではありませんが、”古木・名木”が好きな方、”知らない町を歩いてみたい方”にはお薦め。
川和町駅
横浜市営地下鉄グリーンライン「川和町駅」。2008年開業の比較的新しい路線です。
「川和の乳イチョウ」までは徒歩17分程度。
日本一ネット(nippon-1.net)の「富士山が日本一綺麗に見える地下鉄の駅」の認定証を発見!この日は若干曇っていて拝めませんでしたが、晴れている日は駅のホームから富士山の頭の部分がちょこっと確認できるそう。地下鉄なのですが、『川和町駅』はグリーンラインの中で唯一、高架駅の構造なので、地下鉄でも屋外にあるんですね。
「川和町駅」の「横浜駅」や「新横浜駅」との位置関係はこんな感じ。
駅周辺案内図を見ると、まわりには何もありませんね。このあたりは牧歌的な雰囲気のある場所とも言えます。
川和の乳イチョウ
場所が少しわかりづらいかも知れません。いつもチャレンジャー的な道案内をするGoogle先生ですが、その通りに進んでも行きつけない!だいたいの場所を確認して、それらしき所の路地を入って行くと、住宅地の奥まった場所にひっそりと佇んでいました。「上サ会館」と言う町内会館のような建物のすぐ隣に御鎮座。
う~ん、圧倒されるスゴイ佇まいですね。しめ縄が巻かれており、祀られているのでしょうか。イチョウのまわりには鉄骨が組まれていて、倒木を防ぐ支柱のようです。一目見て感じたのは、これどう見ても怪獣?
イチョウの隣りには「神明社」の祠。説明板も無く、由緒など詳細は不明。
色々な角度から見て見ます。
横浜市の「名木古木指定」のプレートがあります。昭和54年(1979年)に、横浜市緑政局が建てた説明板を見ると、樹齢約400年、樹高30m、目通り周7.27mと書かれています。現在の樹高は30mも無く、6~7mくらいでしょうか。古木ゆえ、折れてしまったか、危険なので上部を切り落としたのか…。
じぃ~と見ていると、やはり”キングギドラ”とか”ヤマタのオロチ”とか、長い首を何本も持つ怪獣を連想してしまいますね。抜群の存在感です。
説明板によると、母乳の出ない母親がイチョウの乳の部分を削って煎じて飲むとてきめんにお乳が出るという信仰により、「乳イチョウ」と呼ばれているそうだ。
回り込んで、イチョウを後ろから見て見ると幹の中心部分が無くなっています。説明板によると、「根元は一本立ちで、地上三・五メートル位から十数本の株立ちとなり、優に三十メートルの大木」とある。この説明板が書かれたのが、40数年前なので、その間に倒木の危機があったのかも知れない。それで中心が朽ちたのだろうか。
太古の昔から生き延びているイチョウの生命力はスゴイですね。
怪獣のような「乳イチョウ」から、取りあえず今週分のパワーを有難く頂き「川和町」を後にします。
ローカルな場所ではありますが、菜の花と八重桜が綺麗なスポットもあり、定期的に訪問したいところです。ではまた。
アクセス
〇横浜市営地下鉄グリーンライン
『川和町駅』より徒歩17分