こんにちは。今回は『横浜元町・山手』エリアを散歩します。
「山手本通り」と呼ばれる「日本の道100選」に選定されている古い西洋館が点在する通りと公園をまったりと歩いていきます。
「みなとみらい」と並ぶ、横浜観光の王道的なエリアですが、とにかく見るべきものがいっぱい。贅沢な気分に浸れるお薦めの散策コースです。
案内板
山手エリアのわかりやすい案内板があったので、写真を一枚。
[今回の散歩コース]
みなとみらい線『元町・中華街駅』⇒アメリカ山公園⇒港の見える丘公園⇒横浜外国人墓地⇒山手本通り(山手西洋館)⇒元町公園⇒元町ショッピングストリート⇒元町厳島神社
みなとみらい線『元町・中華街駅』
「アメリカ山公園」の中に、『元町・中華街駅』の出入口があります。
ここから散策スタート。
『元町・中華街駅』の屋上が「アメリカ山公園」になっており、駅と直結している構造が面白い駅舎ですね。
みなとみらい線は地下4階を走っており、1Fが改札、エレベーター又はエスカレーターでRF階に行けば、そこはもう「アメリカ山公園」内。
アメリカ山公園
横浜開港の頃、各国の公使館や軍の駐屯地等があった事から、アメリカ山やらフランス山やら、外国の国名が付く場所が多いです。
大きな公園ではありませんが、レンガ造りの壁や季節の花々がいい雰囲気を醸し出しています。バラの季節がお薦め。
横浜地方気象台
「アメリカ山公園」から続く坂道を右側に「横浜外国人墓地」を見ながら上っていくと1927年竣工の「横浜地方気象台」の古い建物が左手に現れます。
この看板も、字体からして古そうですね。日本の気象台建築で3番目に古いらしい。
入口には昔の風速計?のようなものがあり、気に入ったので写真を一枚。
港の見える丘公園
『港の見える丘公園』噴水広場に到着。
今日はポカポカ暖かく、いい日になりそうです。
公園案内図
『港の園内は見える丘公園』はとても広く、見どころ満載。今回は写真が多くなりすぎるので、「展望広場」「イギリス館」「フランス山」は割愛。以下記事をご参照下さい。
案内板
今回は、右矢印の方向にある場所を紹介。
山手111番館
噴水広場のすぐ近くにある西洋館「山手111番館」。大正15年(1926年)築の古い館です。
・山手西洋館HP:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/
沈床花壇
『港の見える丘公園』の見どころの一つである「沈床花壇」の噴水。相変わらず綺麗に整備されていますね。
大佛次郎記念館
横浜生まれの作家・大佛次郎の記念館。レンガ造りの建物がいい雰囲気。
お馴染み、大佛次郎記念館入口の”猫ちゃんの像”。前回訪問時はブルーのリボンをしていましたが、今回は黄色。そう言えば、今日はマスクをはずしていますね。コロナ禍はずっと付けていたのですが、遂に取っても良いタイミングになった?オミクロン株が急拡大しているので、どうなる事やら。
・大佛次郎記念館HP:http://osaragi.yafjp.org/
霧笛橋
「かながわの橋100選」に選定されているレンガ造りのレトロな雰囲気の橋。橋を渡ると「神奈川近代文学館」があります。
霧笛橋からの眺望
遠く「横浜ベイブリッジ」を眺めます。
神奈川近代文学館
神奈川県ゆかりの日本近代文学に関する資料の収集・展示を行う施設。
『港の見える丘公園』から『横浜外人墓地』に向かいます。
・神奈川近代文学館HP:https://www.kanabun.or.jp/
横浜外国人墓地
ペリー来航時の幕末の頃に整備された外国人専用墓地。
墓地内は非公開、毎週土日祝日(雨天を除く/1月、8月、年末休止)のみ、墓地維持管理の為、寄付金を募り公開(募金額/一口200円)
山手十番館
1967年(昭和42年)に、明治100年を記念して建てられたフレンチレストラン&カフェ「山手十番館」。スカイブルーのレトロな建物が印象的。
・山手十番館HP:http://www.yamate-jyubankan.yokohama/
山手資料館
1909年(明治42年)年に建造された、横浜市内に残る唯一の「和洋折衷住宅」木造西洋館だそう。バラの季節の訪問がお薦め。
横浜山手聖公会
重厚な雰囲気の建物ですね。横浜の歴史的建造物にも指定されています。
ブリキのおもちゃ博物館
山手本通りから少し外れたところに北原照久氏の「ブリキのおもちゃ博物館」。
ショップ隣りのガレージにはレトロなものでいっぱい!
ミッキーが運転席に座っている。
レトロな看板の数々。懐かしさを感じるものは心が和みますね。
「TOYS CLUB」と「Chrismas TOYS」と言う二つのショップがあり、「Chrismas TOYS」は、”一年中クリスマスのお店”です。
・ブリキのおもちゃ博物館HP:http://www.toysclub.co.jp/
山手234番館
山手本通りへ戻り、「山手234番館」前へ。もともとは外国人向けのアパートとして、昭和初期に建てられたらしい。
邸宅前に飾られた花が綺麗です。ちょうどベンチをあったのでしばし休憩。
えの木てい
「山手234番館」の隣にあるカフェ「えの木てい」。やはり昭和初期の1927年建築の古い洋館です。優雅に紅茶を飲んでケーキを食べるも良し、サンドイッチやハンバーガーをテイクアウトして、公園のベンチで食べるのも良し。
・えの木ていHP:https://www.enokitei.co.jp/
「えの木てい」前の”ほうきを持った雪だるま”が絵になっており、写真を一枚。
道路の反対側に「元町公園」があります。
何ともレトロな公衆電話。
元町公園案内図
主要施設として、西洋館「エリスマン邸」と「べーリック・ホール」のある『元町公園』。「山手234番館」も公園施設に含まれるんですね。
・元町公園HP:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/motomachi/
エリスマン邸
1926年(大正15年)に生糸貿易商社に勤務していた、フリッツ・エリスマン氏の邸宅として建てられたとの事。マンション建築の関係により、一旦解体されたが、1990年に現在の地に再現されたらしい。
べーリック・ホール
1930年(昭和5年)建築、イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅で、戦前の山手外国人住宅の中では最も大きい建物です。「山手111番館」同様、スペイン風。
これはライオンの口から水が出てくる例のやつだろうか。
尚、山手イタリア山庭園内に「外交官の家」「ブラフ18番館」二つの西洋館がありますが、今回の散歩では立ち寄らず。以下参照願います。ここはイチョウの季節の訪問がお薦め。日本じゃないみたいですよ。
山手80番館遺跡
「エリスマン邸」裏にある関東大震災前の外国人住宅「山手80番館遺跡」。残っているレンガは邸宅の地下部分だそう。
元町公園弓道場
園内にある「弓道場」。遊歩道から弓を射る姿を見る事ができます。
『元町公園』から『元町ショッピングストリート』へ向かいます。
元町ショッピングストリート
明治維新の頃から存在する歴史ある商店街「元町ショッピングストリート」。その商店街のウェルカム・ゲート「フェニックスアーチ」がこれ。
商店街入口のオブジェは気になる存在で、ついつい見入ってしまいますね。レトロなストリートのオブジェ観賞をしながら散歩します。最後は神社で参拝。
商店街脇道にもウェルカム・ゲートらしきアーチ。
夜は電飾が点灯する派手なベンチ。
道路に元町の”M”の文字が。
ベンチにも”M”のマーク。
クラシック家具のお店「ダニエル本店」。
お店の外には、思わず見入ってしまう巨大な赤いイス”。めちゃくちゃ大きいですよ。
お店の軒先にあるワンちゃん専用の水飲み場「ペット・バー」。メインストリートの3か所に設置されているみたいです。
元町オアシス
「元町オアシス」の看板が気に入り、写真を一枚。
「元町オアシス」は立派で清潔な公共多目的トイレ・パウダールーム。子育て世代の親子づれ、お年寄り、障害者の方が安心して使えるトイレの設置を目指して、2015年にオープンしたとの事。ただ開放時間が10~20時なので注意。
元町厳島神社
〇御祭神
・市杵島姫尊(いちきしまひめのみこと)
・多紀理姫尊(たぎりひめのみこと)
・多岐都姫尊(たぎつひめのみこと)
〇ご由緒
清水弁天(今の羽衣町の厳島神社)の分祀であり、創立は元禄年間、別当増徳院に仮殿を造立し、神体をここに奉安して(例祭時のみ本社に奉還)杉山弁天と称する。
明治維新に神仏混合禁止の際、増徳院と分離し元町の鎮守となる。
(引用元:神奈川県神社庁HPより)
「元町ショッピングストリート」メイン通りの1本奥の細い通り沿いに、所狭しとばかりに赤い鳥居が建っています。1本通りをそれるだけで随分と静かです。
参拝を済ませ、今回の散歩はこれにて終了。ぶらり散歩にしては、見るべきものが多く充実のウォーキングでした。
基本情報
〇港の見える丘公園
・住所:横浜市中区山手町114
・電話:045-671-3648
・営業時間:見学自由
・駐車場:あり(有料)
〇元町公園
・住所:横浜市中区元町1-77-4
・電話:045-211-1101
・営業時間:見学自由
・駐車場:なし
〇横浜ブリキのおもちゃ博物館
・住所:横浜市中区山手町239-2
・電話:045-621-8710
・営業時間:9時30分~18時
※土日祝19時迄
・入館料:大人/200円、小中学生100円
(2022年1月時点)
アクセス
〇みなとみらい線
『元町中華街駅』下車
〇JR京浜東北根岸線
『石川町駅』下車
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