こんにちは。
今回は、横浜・港北NT(港北ニュータウン)周辺の散歩です。
港北NTは、緑豊かな場所が多いにも関わらず、大型商業施設も充実した子育て世代の方に人気のエリア。「公園」「史跡」「パブリックアート」を巡る少し長めの散策、最終的には、あの『ベルリンの壁』が展示されている場所を目指します。
都筑まもる君
今回の散歩は、歴博通りの「歴史博物館脇」交差点からのスタート。
この交差点にご鎮座しているのが、キングコングのような巨大なゴリラ。
名前は「都築まもる君」。身長が7mもある港北ニュータウンではお馴染みの交通安全マスコットです。
「スピードオーバー、飲酒運転」絶対ダメ!と拳を振り上げ、港北ニュータウンの安全を守り、違反者を取り締まっているかのようですね。
牙を剝きだした顔のアップが物凄い迫力。やはり、交通違反は絶対許さずの意思は固いようだ。こんなのに追い掛け回されるのはイヤですね。
大塚・歳勝土遺跡公園
「都築まもる君」の後ろに小山がありますが、そこに公園として整備された弥生時代の遺跡があります。港北ニュータウンの都市開発中に発掘された約2000年前の遺跡で国の史跡にもなっています。公園は大きく4つのエリアに分かれており、遺跡は「歳勝土遺跡」と「大塚遺跡」の2か所、それと「都築古民家園」「遊具広場」。
歳勝土遺跡
ふたつある遺跡のひとつ目。「方形周溝墓群」と呼ばれるお墓の遺跡のようです。
大塚遺跡
もうひとつは、弥生時代の住居址の遺跡で、竪穴住居や高床式倉庫が復元されています。
横から見ると思ったよりも長いですね。
高床式倉庫。
竪穴式住居の中に入ってみます。
昔、歴史の授業の時に習ったような記憶が微かにありますが、「竪穴式住居」とは、地面を数十センチ掘り下げて床とする半地下構造の家の事。縦に穴を掘るから「縦穴式」と覚えていました。
土器が展示されている竪穴式住居もあります。本物ではなくレプリカかな?
なお、公園自体の見学は終日自由ですが、大塚遺跡の開園時間は9時~17時なので注意。
「遺跡」見学を終え、市営地下鉄『センター北駅』へ向かいます。
歴博通り
『大塚・歳勝土遺跡公園』から『センター北駅』は、「歴博通り」に架かる歩道橋を渡って行きます。歩道橋の向こうに見える三角屋根の建物は「横浜市歴史博物館」。
B-COR CENTER
『センター北駅』近くの壁画に目が留まり、写真を一枚。
B.LEAGUE所属、横浜を本拠地とするプロバスケットボールチーム『横浜ビー・コルセアーズ』の運営事務局として、その情報発信となるB-COR CENTER(ビーコルセンター)と呼ばれる場所のようです。チームオフィシャルショップ、アメリカンダイニングレストラン「バーズグリルアンドバー」が併設されています。
ポップな壁画がいい雰囲気。若干高めかも知れませんが、食欲もそそる”良さげなレストラン”ですね。
レストラン「Byrd's Pizza & Ribs」のロゴマークの”ぶたちゃん”。
このお店のシャッターもなかなかアートしています。「Multiple Cafe FIRST MOVE」。
『センター北駅』にある開店前のショッピングモールの前を通りながら、『中川駅』まで駅ひとつ分を歩いて行きます。
モザイクモール港北
『センター北駅』周辺の代表的な三つのショッピングモール。ひとつ目は『阪急・モザイクモール港北』。屋上の観覧車が印象的。
あいたい
『センター北駅』直結の”あいたい"。ショッピングモールと言うよりショッピングタウンとして宣伝されています。”i-t-i"のロゴのデザインが良い。
ノースポート
『センター北駅』から直通デッキで繋がっている大型ショッピングモール『ノースポート』。
「家族の肖像・月の家族」
江口真代 作
『ノースポール』前の広場にパブリックアートを発見。
三日月、半月、満月で表現した頭部、ステンレスの曲線で表現された胴体がいいですね。地面に埋め込まれたプレートには、こんな一言も書かれていました。
「パパがいて ママがいて ボクがいる」
市営地下鉄「中川駅」
市営地下鉄『中川駅』入口付近に到着。
港北NTは、ファミリー層がたくさん住んでいるせいか、あちこちに公園がある町。『中川駅』周辺にも散歩道が整備されていて、季節ごとに色々な花が楽しめそうです。
駅前の何となくメルヘンチックな”とんがり帽子屋根”の郵便局。
「集う人達」
零駒無蔵 作
駅入口の柱の脇に設置されたパブリックアートを発見。”ぜろこまむぞう”氏って珍しい名前なので調べてみたら、巨石を使った石彫刻で「集う人々」を表現した作品が他にもありました。『中川駅』に設置されたこの作品は、二つのグループの首長が和平の握手をしているように見えます。
階段アート
この階段アートは地元中学校の美術部と地域の方が製作したものらしい。
「ふれあいのベンチ」
浅賀正治 作
『中川駅』前の広場に設置してあるベンチ。何やら面白いオブジェがありますが、よく見ると”タケノコ”です。
何故、タケノコなのだろうと思い、ベンチ裏に刻まれた作品の説明文を見てみると、昔、中川の地は”タケノコの名産地”として知られており、この作品は、市営地下鉄開通記念として寄贈されたとの事。
駅前の「出会いを大切にする店 パンダ理容室」。手作り感満載のパンダのオブジェがいい味を出しています。確かに出会いをサポートしてくれそうな微笑ましい作品です。
『中川駅』を出発、公園をふたつ、はしごした後『ベルリンの壁』を目指します。
北山田かくれんぼ公園
『北山田かくれんぼ公園』は、閑静な住宅街の中にある普通の公園ですが、何故か”鉛筆のオブジェ”が。
何故、”鉛筆のオブジェ”なのかは不明です。よく見ると”赤鉛筆”なんですね。公園のパーゴラ越しに眺めてみるとなかなか絵になりますね。
北山田じゃんけん公園
閑静な住宅地の中にある小さな公園です。”グー”は子供たちのベンチ代わり、”チョキ”は水飲み場。ほんわかとした空気が流れている場所です。
近ずいてみると”グー”も”チョキ”も以外に大きい。
”パー”が無いと思って探していたら、地面に描かれていました。”パー”の形を立体的につくったら、少し怖く感じるかも知れませんね。だからあえて製作しなかったのかな。
ベルリンの壁
『ベルリンの壁』に到着。『北山田じゃんけん公園』のすぐ近くにありました。
会社の敷地内のようですが、歩道からも出入りできるようになっており、見学自由です。本物の『ベルリンの壁』なのですが、それにしても何故こんなところに…ですね。パブリックアートであり、史跡でもある貴重な一品には間違いないかと。
生垣の中に、「ベルリンの壁 1989年11月崩壊」のプレートを発見。
ここは、ドイツに本社を置くテュフ ラインランド ジャパン株式会社の敷地なので、『ベルリンの壁』が飾られているんですね。色々調べると、テュフ ラインランド ジャパン社が、この地にテクノロジーセンターをオープンするにあたり、日独親善や平和、自由を祈念し設置されたようだ。ちなみにこのドイツの会社は、ドイツをはじめヨーロッパ諸国等、海外へ輸出される電子・電気機器、自動車等の工業製品の安全試験・認証などを提供する第三者検査機関との事。
フランス人画家のティエリー・ノアール氏の原画をノアール氏が自ら塗り直し、ベルリンの壁崩壊16年後の同じ日、2005年11月9日にテュフ ラインランド ジャパン社テクノロジーセンター除幕式にお披露目となったらしいです。
基本情報
〇大塚・歳勝土遺跡公園
・住所:横浜市都筑区大棚西1
・電話:045-912-7777
・営業時間:見学自由
※大塚遺跡は9~17時の開園、月曜休園
12/28~1/4休館、入園無料
・駐車場:なし
〇北山田かくれんぼ公園
・住所:横浜市都築区北山田6-1
・駐車場:なし
〇北山田じゃんけん公園
・住所:横浜市都筑区北山田4-23
・駐車場:なし
〇ベルリンの壁
・住所:横浜市都筑区北山田4-25-2
テュフ・ラインライド・ジャパンテクノロジーセンター敷地内
・駐車場:なし
アクセス
〇横浜市営地下鉄
『センター北駅』『中川駅』下車
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